飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「異世界転移、地雷付き。」感想

異世界転移、地雷付き。 (ドラゴンノベルス)

〈あらすじ〉
チートのない異世界で、知恵と工夫の開拓記―チートはないが地雷スキルがある異世界に送られた学生たち。その中でナオ、トーヤ、ハルカの幼馴染3人組は、リアル中世風味のシビアな異世界生活を安定させ、安住の地を作るべく行動を開始する。お互いに協力して、モンスター退治に採取クエスト―英雄なんて目指さない!現実的で集団だからこそ強くなれる、等身大のスローライフが今、始まる!

次は何を読むかなあ、とBOOK☆WALKER読み放題をみてあらすじが気になったの読みました。単行本サイズの作品から選んでいくの、何だか食べ放題の際に高そうな料理から食べていく感じがしてアレ(笑)

修学旅行中のバス事故でクラスメート全員が異世界に転生。ゲームのキャラメイクと一緒、ステータスやスキルにポイントを振って、新しい人生をスタートする。幼なじみのナオ、ハルカ、トーヤは三人でパーティーを組み、新米冒険者となるが、命の危機に陥るような「冒険」はせず、堅実な人生を歩んでいく。

最初のキャラメイクで「ゲームなら」一点特化したスキルやステータスでも良いけど、それが本物の人生だとすると安全に行きたいようねえ。僕はそうする。初めのスキル選択で、非常に便利に思える能力のものは実は制約・副作用があって地雷、というのはほんと怖いわ。タイトルの意味はこれかい。ワンチャン知らなければ取っちゃいそう。

幼なじみ三人組はハルカの奥深い考えもあり、とにかく危険な状況には身を置かないようにする計画のもと進んでいくのだけど、あらすじにあるような「スローライフ」ではないような。圧倒的なチカラみたいなのがないので、命を落とす危険は常にある中で、なるべき死なないような冒険者の依頼をこなしていく感じ。ワンチャン死ねるのでスローライフとは違うよね。ある意味ではスローな冒険(人生)ではあるけど。

一点気になったのは転生した少年少女たちなのに今までの人生のこと(主に家族のこと)を思い返すシーンがほぼないこと。親のこととか気にならないのか。まあいいっちゃいいんですが(笑)