飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「異世界はジョーカーに微笑んだ。」感想

異世界はジョーカーに微笑んだ。 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
罪を犯しても裁かれることのない権力者を趣味で殺害していた頭脳派凶悪犯罪者“ジョーカー”は、異世界に転生した。異世界で授かったあらゆるものを騙す“偽装錬金”の能力と、殺人鬼としての異常性。それらが重なり合い、彼は最強の救世の殺戮者となる。―“人は首を切断しても数秒は意識があるという。死の間際に己が愚行を反省しろ”―「第5回小学館ライトノベル大賞」にて優秀賞を受賞した問題作、『キミとは致命的なズレがある』で鮮烈デビューを果たした赤月カケヤが贈る、腐った上級国民は全て駆逐!系ダークファンタジー!!

マーベルシリーズの映画を一通り見終えたのでようやくラノベ界に戻ってきました。マーベルシリーズ、製作者サイドの作品への愛を深く感じられて本当に良かった。なんであれ、作品に対する愛は重要であると思った訳です。

近況はここまでにして感想を。
いわゆる「人間の屑」を殺し続ける殺人鬼ジョーカーと彼を捕らえようとしていた特殊部隊員の結奈。特殊部隊の非道な作戦によって死亡した二人は、とある悪魔の願いによって異世界に転生される。そこは人を人とも思わない差別のもと、殺戮が繰り返される世界。ジョーカーはそんな世界で悲劇に見舞われた少年の復讐を叶えるべく、行動を開始する。

全くあらすじを読んでいなかったのでかなりの不意打ちでした。こんなにダークな作品なの?と思ったけれど、作者が赤月カケヤ氏なら納得。こういう容赦ない作品を待っておりました。賛否ある内容ではあるが、僕はどっぷり世界観にのめり込んで読めた。

まあ酷い世界ですよ。人間の屑の描き方が上手いし、そして良い奴も普通の奴も悪い奴も、均等に酷い目に合わせていくのがある種容赦がない。普通ならここで誰か割り込んで助かるのかな、という思わせるシーンもそうはならない。もう世界観もジョーカーも、この容赦なさがいっそ気持ちが良い。この作品の癒しである結奈にとっては酷な世界ではある。このまま容赦ない打ち切りから逃げ切って続きが出て欲しいと願います。