「シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緑の工房」感想
シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と緑の工房 (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 三川 みり,あき
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/31
- メディア: 文庫
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「銀砂糖師となったおまえに、祝福を」
銀砂糖師となったアンが、奪われたシャルの羽を取り戻すため『三大派閥』のひとつ、『ペイジ工房』の職人となり没落した工房を建て直すお話。
ペイジ工房の銀砂糖職人達は腕は立つが、工房のしきたりに従い自分の作りたい銀砂糖を作り続け、依頼した客のことを顧みていなかった。
それを良しと思わないアンが『誰かを想い、その誰かのために銀砂糖を作りたい』と想うことで本当に美しい銀砂糖が出来上がることを工房の皆に伝えていく様が心地良かった。
異世界の話なのに現実社会でも通じることで、我が身を考えてしまう訳です。
銀砂糖に対して筋の通った熱いアンであるが、シャルとの恋の話ではゆらゆら。またハッキリした態度を示さないシャルにも悶える。
そのもどかしさがシュガーアップルの良さなのですがね!