飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「大奥のサクラ 現代大奥女学院まるさんっ! 」感想

大奥のサクラ現代大奥女学院まるさんっ!  (角川スニーカー文庫)

大奥のサクラ現代大奥女学院まるさんっ! (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
豊臣秀影が将軍になった新生大奥女学院。
ハーレム展開を心配するさくらだが、革命を起こした罪として大奥地下監獄へ行くよう告げられる。
そこでは、生徒たちが行方不明になる事件が起こっていて!?

絲妃に今まで頭を押さえられていた者たちが活動を始め、また『黒船』の暗躍によって事件が起こるなど新たな展開を見せる『大奥のサクラ』
いつも通りのバカップルっぷりの秀影とさくらではあるものの、愛し合うにはまだ道は遠いらしい。銀狼を始めとする庇護者を失ったさくらは大奥の中で孤立無援の状況に。そんな彼女に苦難は当然のように襲い掛かかるのだが、新たな仲間を得る。それが『吸血鬼』と呼ばれる少女。どこか銀狼に似ている『吸血鬼』の意外な正体に度肝を抜かれ、『黒船』の介入によって戦闘に突入する怒涛の流れ。さくらは『大奥』内部だけでなく『黒船』そして『吸血鬼』が組織する『新撰組』の三つの勢力の狭間で翻弄されながら戦っていくことになるのだろう。またさくらと因縁のありそうなモモはどんな波乱を呼び込んでくるのか。
一方の秀影はといえば、序列の上がった大奥の面々と交流したり夜這いをかけられたりと、さくらが見たら怒るに違いない展開を繰り広げているように思えるのですが。まあ本人はさほど意識せずに行動しているみたいだけど。行方不明となり秀影に心配される黒姫は絲竜と新しい関係を築いている最中で、今後二人がどう物語に関わってくるのかも注目。
しかし死して尚、名前が出続ける絲妃は偉大な敵キャラなんだな、と感心したわ。