「おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 4」感想
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 4 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 村上凛,あなぽん
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/06/20
- メディア: 文庫
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〈あらすじ〉
「なんで、あたしは鈴木君と仲良くなれないのよ!
その上、彼女までいるって判明するし……。超不公平!」
夏休みが終わり、二学期が始まってから恋ヶ崎桃の機嫌が悪い。マジで最悪。
他の人にはそういう態度を見せないくせに、俺にだけブチ切れてくる。
鈴木に彼女はいないことを俺が確認してきたのに、信じようとすらしねえ。
それより俺は長谷川のオタク疑惑と、桜井さんが俺を気に入っているって噂をおまえに相談したいんだよ。
あー、もう! くそ、頭に血が上ったからって、なんであんなこと言っちまったんだ俺。
「協定関係、なしにしたっていーんだぞ」って。
まさかここで八幡の姿を見ることになるとは。渡航、恐るべし…!
長谷川が「実はオタクなのではないか?」という希望と小豆に好意を持たれていると知って浮かれる直輝とは正反対に、鈴木に彼女がいると信じ込んだ桃が落ち込み、やがては協定関係にヒビが入る今回のお話。以前にも仲違いをした二人ではあるが、今回の根が深く修復が困難な状況。せっかくの小豆とのデートだというの桃にばかり思考を裂かれる駄目っぷりを披露。直輝、おまえって奴は…。最後には小豆とのデートを途中で止め、桃との関係修復イベントに突入するのだから、小豆報われないなあ。これでフラグが折れるのは仕方がない。衝突できるのは仲の良い証拠、なのか、直輝が桃に抱いている想いは今のところ友情の範疇を超えている気がするけど。当の桃といえば直輝との状況が完全に入れ替わり、鈴木の彼女と思われていたのが予想通り「実はお姉ちゃんでした!」で払拭され、更にはカラオケで意気投合。今までの関係ゼロを埋め合わせるように盛り上がりそうではあるが、鈴木の姉である実月の含みのある発言が今後の展開の伏線になるのは間違いない。一方、直輝はといえば、小豆との仲が離れているように感じられるは、長谷川がオタクどころかオタク嫌いだと発覚するはで、あれだけモテていたのが嘘のように嫌なフラグを立てまくる。このままだと桃ルートしか残されなくなる気がしてならないのだが。
しかし小豆ちゃん、あれだけ天使だったのにな。直輝、おまえって奴は…。