飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「シークレット・ハニー 1.船橋から愛をこめて」感想

シークレット・ハニー  1.船橋から愛をこめて (富士見ファンタジア文庫)

シークレット・ハニー 1.船橋から愛をこめて (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
――男だったら、一度は世界を救ってみたいものである。
そんなことをぼんやりと考えるごく平凡な男子高校生・五十六のもとにある日、キャサリン・涼音という美少女がホームステイとしてやってくる。
五十六と親密になるために、不自然さ全開で迫ってくる涼音から逃げ回っていると、今度はバイト先でまた別の美少女・ターニャが近づいてきた……。
突然の不可解なモテ期に困惑する五十六。
実は彼は、スーパーコンピューター『フロンティア』に「世界崩壊の引き金になる」と予言されていて――。
ターゲットの秘密を調査するべく、美しきエージェントたちが五十六に接近する、ハニートラップ&アクションが堂々開幕!!

いったいいつから船橋はこんなにインターナショナルな街になったんだ(笑)
ベテラン深見真さんがやりたいようにやってるという持ち味がしっかり出ていて面白かった。予想を外したことのないスーパーコンピューター『フロンティア』が世界崩壊の鍵を握る人物として弾き出したのは、ちょっと保守的な考えを持つ真面目が取り柄の高校生・五十六だった。そんな彼の元にやってきたのは世界的に有名な諜報機関の美少女エージェントたち。アメリカからやってきた涼音は五十六の家にホームステイ。ロシアからやってきたターニャはアルバイト先の後輩に。中国からやってきたイーチンは憩いの場である漫画喫茶の受付に。と、完全に囲い込まれた上に不自然なほど積極的にアプローチしてくる彼女等の勢いに引きまくる五十六視点の描写が笑えるの何の。流石にこれは誰だっておかしいって感じるよ。そんな五十六の戸惑いを他所に裏では美少女エージェントたちの陣取り合戦が開始されおっかないことに。が、いざ五十六が他の機関に狙われるとなるとそれぞれの長所を活かして活動するアクションも見所。
涼音におかしな日本文化を教えた『フロンティア』を本当に信じて良いのかだいぶ疑問に思ったものの、五十六の力は確かに使いようによっては世界を救えるし危機に陥らせることも出来るが…しかしスーパーコンピューターとか出していて、ここで『異能』というのは…。
終わってみれば幼馴染の花蓮にしても、妹の五十鈴にしても『フロンティア』が予言する前から意図したものでなくても関係者が揃っていたのね。今のところ無関係なのが『危機管理部』の面々だけなのは狙ってやってるのかな(笑)
いや、しかし真のヒロインは未華子に可能性があるのではないかと…はい、ないですね。さて、中国百合姉妹のキャッキャウフフのシーンを読み直すか!(ぉぃ)