「ノーゲーム・ノーライフ2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです」感想
ノーゲーム・ノーライフ2 ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです (MF文庫J)
- 作者: 榎宮祐
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/09/22
- メディア: 文庫
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〈あらすじ〉
ニートでヒキコモリ、だがネット上では都市伝説とまで囁かれる天才ゲーマー兄妹・空と白。
“神”を名乗る少年に“ゲームで全てが決まる世界”に召喚された二人は、またたく間に人類種の王座につき、異界の知識で内政を固め次の獲物を狙っていた。
『東部連合』――世界第三位の大国。獣人種……つまり獣耳少女の国。
「よしそれだその楽園は俺のもんだ獣耳っ子達を征服しに行くぞッ! 今! なう!」「心が読める相手にどうやってゲームする気ですのよ! 落ち着きなさいな!!」
ついに異種族とゲーム開始――!!
“最も新しき神話”の人気ファンタジー第二弾!
ほんと心の底から楽しませてくれるライトノベルだな!ここまで無茶苦茶やってくれると清々しくて気持ち良くなる。
序列最下位の人類種の王「空白」が第三位の獣人種に喧嘩を売る。しかし獣人種は心を読む未知の敵。無策で戦う訳にはいかず、その準備として知識欲の塊、天翼種のジブリールの「全て」を手に入れるため、ゲームを仕掛けることになる。
対ジブリール戦のゲームは「しりとり」。
と、いうことで始まったしりとりゲームであるが、この馬鹿げた物語のしりとりだ。恐ろしく地味なゲームのはずなのに、答えたものが現実に現れたり消えたりする特殊効果でとんでもないど派手な展開に。それでも空白兄妹が口を酸っぱくして言うとおり、ゲームは始まった時点で終わっていた。もはや頭が良い人間の思考では収まらない。この兄妹は狂っている!(笑)
ジブリールに勝利し惚れ込ませた空白兄妹は、ついに獣人種の切り崩しにかかる。その崩し方がもう言い掛かりみたいなものなのだが、筋が通っているから相手も否定しきれない。言葉で追い詰めて追い詰めて、相手の本音を引き出す話術は見事だ。
が、いったいどういうことか。
獣人種を討つための一手を仕掛けていた空が消える。白の記憶にだけ残る空。存在を消した空は何を企んでいるのか…白は動転しているけど、どう考えても空は何か目的があって姿を眩ましたと分かるんだよねえ。
次もまた滅茶苦茶な展開にしてくれるだろう。いやはや続きが楽しみ!