飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「不本意だけどハーレムです。ただしネットに限る」感想

不本意だけどハーレムです。ただしネットに限る (角川スニーカー文庫)

不本意だけどハーレムです。ただしネットに限る (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
かつて初恋の相手に裏切られ、引きこもっていた夜空翔。
「ネットでこそ人は本性を現す」という考えにとりつかれた翔は、ピュアな男女の為だけのSNS「ピュアランド」を創設する。
リアルでは中二病コミュ障扱いなのにネットではモテまくり!
校内一の美少女・美紅とピュアランドの話で仲良くなったり、初恋の相手・雪奈との再会や幼なじみ・渚の態度がおかしくなるなどリアルにも変化が?

「ネットでこそ人は本性を現す」
う、うわあ…これはかなり引く発言ですねえ。この痛い発言の主である主人公・翔はこの考えを元にとんでもないモノを創り出すのだから凄い。

「運命の恋人」を求めて、純粋な心を持つ者だけが参加できるフルダイブ型のSNS『ピュアランド』を開発した翔。魂で分かり合える恋人を見つけたい翔の願いに反して、『ピュアランド』ではハーレム状態、リアルでは学園のアイドル・美紅と意気投合して充実し始める。男子高校生ならば歓喜しそうな状況なのに、己の信念を護ろうとする翔の姿は…痛々しいほどバカだった。

そんな翔と同じレベルで痛々しいのがヒロインの美紅。思考が翔とさほど変わらない残念ヒロインちゃん。
このラブコメのポイントである、翔と美紅は『ピュアランド』では互いの姿を知らないという設定。純愛を求める二人が、果たして姿も知らず魂だけを頼りにくっつくことができるのか…これだけ波長が合ってればどうやっても出逢っちゃうよねえ。

ここまでされたら、タイトルにツッコミを入れなきゃ気が済まない!「ただしネットに限る」…限ってねえ!リア充爆発しろ!