飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「星刻の竜騎士XII」感想

星刻の竜騎士XII (MF文庫J)

〈あらすじ〉
〈七翼将〉アンネゲルトと装甲機竜ブリュンヒルデの襲撃を辛くも退けたアッシュ達。調査の結果、機竜の装甲に使われていた希少金属ミスリルの原産地であり、その供給ルートを掌握するラブロック商工都市連合の存在が浮かび上がる。折しも、ラブロックの元首マキャベリからアヴァロン聖竜皇騎士団に友好条約締結の連絡が入り、代表同士の会談が行われることに。だが、独立国家の代表たるアッシュが外交の場に出る時には〝ファースト・レディ〟の存在が不可欠とリンダが言い出したため、エーコ達、女性陣は落ち着きを無くしはじめ――!? 美少女ドラゴンが歴史を刻む本格ファンタジー、少年少女達の活躍は国家を越え、大陸を跨ぐ!

コンビで表紙を飾るのは初かな?と思ったのだけど、7巻のオスカーたちがいた。ヒロイン戦争には介入せず、影の功労者として活躍してきたコレットさんがようやく表紙を飾ることが出来て、しかも親愛なるお嬢様と一緒というのが良かった。

VS『デミウルゴス』という図式は非常に分かりやすいなあ。
本来は新たな敵の出現にもっと緊張感がないといけないはずなのだが、相変わらず美少女たちに囲まれた生活を送っているアッシュさん。本命はエーコとシルヴィアなのは間違いないんだろうけど、ミラベルとの距離感が気になる。こいつはとんでもねえダークホースだ!

アッシュを巡り恋の戦争をするヒロインたちであるが、共通して愛しい人を『男』にしようと(性的な意味ではない)全力で奮闘する姿が勇ましく、またそれだけアッシュを思っていることが伝わる。ヒロインたちの活躍もあり、男としても英雄としてもその名をあげるアッシュにますます女性が集まってくる流れに、物語当初からアッシュに惹かれている女性陣はもう呆れているのではないか。アホっ娘ベアトリーチェかわいいよ:

カサンドラの思惑が見えない。あれだけ策を巡らせる人間が、ある意味アッシュたちに守られる展開になっているのが違和感。なにか裏がありそうだな。またコレット無双が見られると思ったら…ま、まあこの物語に人死には似合わないから大丈夫さ!