飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ここから脱出たければ恋しあえっ3 」感想

ここから脱出たければ恋しあえっ3 (角川スニーカー文庫)

ここから脱出たければ恋しあえっ3 (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
孤島を脱出し、豪華客船に乗った悠真たち。
だがそれは新たな密室だった!
謎を解くには全員とキスすべし!?そして一同の前に黒幕が……。
ツンロリやクーデレ先輩、メイドに実妹、幼馴染みまで入り乱れる第3巻!

いつもの竹井10日さんのノリで展開…かと思いきや、シリアス重視だと…!?
ぼ、僕としたことが動揺しちまったぜ!

閉鎖された学校から海に囲まれた無人島、そして今回の豪華客船。密室空間総ナメの第3ステージの鍵となるのは「本当の恋」とはいったい何であるか、ということ。
悠真のキスを巡り殺伐とした空気になるヒロインたちの図はますます酷くなっていく。そんな中で、名無しによって提示された恋に関する言葉が、心にしこりを残す。

悠真に恋をしたのはこの異常な環境のせいなのではないだろうか?
いやいやいや。ここまでお熱くなれるのは一過性のものではなく、どう考えても恋してるだろ、と(笑)
誰の恋が一番本気なのか。ある意味、この脱出劇を仕込んだ人物・恋心こそが悠真だけではなく、みんなを本当に恋しく想っていたのだろう。その願いがなかなか通じなかったのは、思った以上にみんなおバカさんだったということです。

終わりに向かう事態。ようやく脱出して日常に戻れ、これにて完結…だと思ってました。あれ、これ不意打ちじゃない?まだ続くのね。おかしなハーレムを築いてきた悠真は明確な答えを出すのか。それともなあなあで終わってしまうのか。竹井10日作品初の完結に向けてゴー!!