飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 」感想

艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
「どうして私、人間の女の子に……?」
激闘の末に轟沈したはずの空母・瑞鶴が目覚めると、彼女は“艦娘”と呼ばれる少女の姿になっていた。かつての戦いの記憶と能力を持つ“艦娘”となった瑞鶴は姉・翔鶴と再会し、“提督”と呼ばれる男から人類の敵・深海棲艦の存在を知らされる。彼女は懐かしの地によく似たこの世界を守るために再び戦うことを決意するが、それは自身の過酷な宿命と向き合うことも意味していた−−。
“幸運の空母”瑞鶴の視点から大人気ブラウザゲーム『艦これ』の
世界を描く超弩級“戦記”小説、ここに抜錨!

空母を愛する提督です。ようやく五航戦が我が鎮守府に実装され、思わず飛び上がって喜んでしまいました。絶賛翔鶴姉レベリング中であります。

内田弘樹さんの描く富士見書房版の『艦隊これくしょん』ノベライズの主人公は「幸運の空母」と呼ばれた瑞鶴。「あの戦争」では巨大な空母だった瑞鶴が覚醒すると、そこは見知らぬ場所で…女の子になっていた。「あの戦争」を体験した海軍艦隊が女の子になり、武装して人類の敵である深海棲と激しい戦いを繰り広げる世界。瑞鶴は姉である翔鶴と、そして仲間の艦娘と共に提督の命を受け、大海原を駆ける。

「あの戦争」の記憶を残し、かつて戦いを演じた世界とは違う世界で美少女に転生し再び戦火に挑むことになる艦娘たち。過去の因果を引き継いでいること、戦い方…特に空母の艦載機の攻撃のやり方など、僕の抱く「艦これ」のイメージにかなり近い描写が良かった。また瑞鶴・翔鶴の姉妹の絆と因縁を絡め、過去に囚われる瑞鶴がそこから脱却していく姿が丁寧に描かれている。艦娘も予想よりも多くの娘が登場し、活躍していたのが驚き。もっと少ない面子で物語を回して行くのかと思っていた。次回へ繋ぐ気になる伏線もあるので、先が気になる作りになっているなあ、と。