飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「さくらコンタクト route B 真智ありす」感想

さくらコンタクト route B 真智ありす (このライトノベルがすごい!文庫)

〈あらすじ〉
桜の神木《佐保姫様》を咲かせた者には素敵な恋人ができるという。その奇跡を成就させた桜木春彦は今……授業中に乱入した上級生の少女に捕獲され、問答無用で連行されていた。
「大丈夫です春彦……何も怖いことなんかありませんハァハァ」「俺誘拐されてる!?」彼女の名は真智ありす。近くの天裏神社の巫女にして、かつて一緒に遊んだ「お姉ちゃん」であった。
人気作家・日日日が贈る、“姉萌え”伝奇ストーリー! 「春ちゃんも思春期なんですね……」

俺にもお姉ちゃんさえいれば…お姉ちゃんさえいればこんな人生送らなくて済んだのにッ!お姉ちゃん…欲しいよ、お姉ちゃん…お姉ちゃんぁああんん!!

ハッ!僕は一体なにを…?
七月隆文さんと日日日さんのラブコメ・シェアワールド作品。七月さんを「幼なじみルート」だとすると、この日日日さんの作品は「お姉ちゃんルート」と言ったところか。「妹ルート」…?知らない子ですね。

「物語の始まり」の設定こそ同じだが、何処か電波的な作品で、日日日色が良く出ていたな、と。先に桃子編を読んでいただけに、分かってはいるがどうしても桃子不遇の状況に違和感。しかし七月さん同様、単なるイチャイチャラブコメでは終わらず、二人の絆を確かめるための「試練」を盛り込んでいて楽しい作りになっているのが良かったかなあ。