飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「異世界ラ皇の探求者」感想

【Amazon.co.jp限定】異世界ラ皇の探求者 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)

〈あらすじ〉
「ひゃう!? 兄上様、こ、これは」
メイがまるで死刑の宣告を受けた罪人のように震え、ドンブリを前に泣き出しそうな瞳でチャーを見た。
「大丈夫だ。のびるから早く食え」
「本当に大丈夫なのでしょうか……」
現世でラーメン屋を26店開店し、そのすべてを半年以内に潰してきた主人公・チャー。そんな彼が記憶を残したままで生まれ変わったのは、なんとファンタジーの世界だった!?ライバル不在のこの世界で、一番美味と聞いたドラゴンの肉のチャーシューを作り、ラーメン道を極めようとするチャーの野望は叶うのか!?
第6回GA文庫大賞奨励賞受賞のラーメンよりヒロイン推しな異世界ラーメンマシマシラブコメディ!

ラーメン大好きです。
でも虚弱体質の僕が油コッテリのラーメンを食べるとほぼ100パーセントお腹痛い痛いになります。スープなんて飲み干した日には三日はトイレのお世話になることでしょう。この作品はそんなラーメンに熱意を燃やす異世界の少年の話です。(どんな話だ……)

ラーメン屋を幾つも開店しては潰していた主人公が、転生した異世界でも最高のラーメンを出す店を出すために奮闘する。自我に目覚めた頃には前世の記憶に思い出した少年・チャー。最高のラーメンを作るには美味しいドラゴンの肉がいる。ドラゴンの肉を手に入れるには強くならなくてはならない、ということで冒険者学院に入学するため都を目指すことになるのだが……。

異世界ファンタジー×転生モノ、という組合わせはたくさんあるが、まさかそこに「ラーメン」を掛け合わせてくるとは。正直に言います。このネタは一発ネタ、これは売れない。(笑)……まあ僕の予想は良く外れるので。

かなりコメディ要素の強い作品で、主人公チャーの「ラーメンバカ」のノリを中心に展開される非常にライトなファンタジーを違和感なく楽しめるかどうか。これはプロローグを読んだだけで読める読めないはハッキリ分かると思う。ラーメンバカさえなければ優秀なのが分かるだけにチャーは残念な奴だなあ。異世界ファンタジーにはお約束のドラゴンも、「ラーメンの材料」という位置付けになっているのがこれまた残念な感じだ。ラーメン同様、僕はこの一杯(一冊)だけで満腹です。ごちそうさまでした!