飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (11) 大学生編」感想

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (11) 大学生編 (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
恋ヶ崎との遠距離恋愛が始まり、月日が流れた大学1年の春。俺の高校生活を彩ってくれた面々は、それぞれの道を歩み出していた。ムラサキさんはプロ漫画家に、小豆ちゃんは服飾系の短大に……。
俺はというと、同じ大学へ通うことになった長谷川とオタサーに入り、某オタサー漫画的な日常を満喫していた。そんなある日、部室の扉を開けた俺は飛び込んできた光景に驚愕する。ゴスロリ、黒髪パッツン、鼻につく高い声……これは間違いなく、おっ、オタサーの姫!? しかもその日を境に何かとつけて近寄ってくるって、どいうこと!? 恋ヶ崎がGWに会いに来るってのに、この状況……もう、勘弁してくれよ!

オタリアは完結したはず……完結したはずなんだ……! なのに「大学生編」だと……! ふざけ……ふざける……ありがとうございます!大歓迎です。

直輝と桃。二人の行く末についてはここまで読んだ人たちは分かってしまっているけれど、それはともかく「そうなるに至る過程」というのをもっと追いかけたい訳ですよ。

この11巻。大学入学からスタートするのかと思えば、その前の受験から開始し、卒業旅行と本格的に大学生編が始まるのは後半から。正直、この物語がここまで続くとは思わなかったよ。やたら仲良くなった長谷川と同じ大学に通うことになった直輝に襲いかかるのは、オタサーの姫なのでした。うむ、この娘は好きになれそうにないキャラクターだぞ。なにより付き合っても幸せになれない感じがプンプンして怖いわ。ノーといえないヘタレ直輝(=僕を含めたヘタレな男子)は好意をしっかり断ることもできず、呑まれそうになるのを長谷川に助けて貰うさらなるヘタレっぷりに脱帽。

そんな直輝の状況に嫉妬している桃ちゃんはやはり可愛い。可愛いは正義なので、直輝は悪です。桃ちゃんがいるのに他の女の子にヘラヘラしてる直輝、許すまじ。しかしこのカップル、何年清いお付き合いを続けるつもりなのか。直輝はもっと暴走していい……いや、駄目だ!桃ちゃんの純潔は渡さんぞおおおおお!!(壊れる)