飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「征馬孤影: アルスラーン戦記5」感想

征馬孤影: アルスラーン戦記5 (光文社文庫)

〈あらすじ〉
王都エクバターナ奪回へと西進するアルスラーンに、北方の強国トゥラーン軍急襲の報が入る。反転してペシャワール城に戻ったパルス軍は、智将ナルサスの指揮の下、敵の大軍を迎え撃つ。一方、虜囚の身から抜け出したパルス国王アンドラゴラスは、王妃タハミーネとともに、王都脱出を図っていた。父子は再び相まみえるのか? 急展開に目が放せないシリーズ第五弾!

いやーこれはもう今回は最後の章に今後の楽しさが凝縮されているでしょうトゥラーン軍とは一体何だったのか。

ギスカールの狙い通り、アンドラゴラス王とアルスラーンは相容れぬ存在。寧ろギスカールはアンドラゴラス王に捕まっていて結果良かったんじゃないか。アルスラーンの人柄・成果に触れた者たちは少なからず何らかの影響を受けている。動揺しない者はいないだろうけど、アンドラゴラス王はアルスラーンに従う者を許しはしない。この徹底っぷり。アンドラゴラス王もまた「敵」なのだ。アルスラーンの境遇を想像すると胸が苦しくなる。ダリューンたちが付いて行ってくれて本当に良かったですわ。

最後のアンドラゴラス王の印象が強烈で、ヒルメスの動きが……影が薄くなってた。宝剣やら蛇王やら、あの場面だけはファンタジーしてましたね。

孤軍奮闘してるエステルちゃんマジ頑張れ……頑張れ。