飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「たま高社交ダンス部へようこそ」感想

たま高社交ダンス部へようこそ (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
食べ物に釣られ思いがけず「社交ダンス部」に入部してしまった雪也だったが、個性的な3人の女子部員のおかげで、だんだんと社交ダンスの楽しさにのめりこんでいく―!そんな矢先、部活の統廃合を賭け競技会に出ることになった雪也は、部内で唯一苦手なクールビューティー・璃子と組み、競技ダンス部と対決することになってしまい…!?読めば心が踊りだす!ダンス×ラブコメの青春グラフィティ開幕!!

一週間ほど更新が滞りました。理由は引っ越しをするのでドタバタしていたからです。はい、言い訳です。さてさて久しぶりに読む角川スニーカーの新人賞作品の感想に移ります。

さいたま高校に入学した桧野往也。何事にも本気で打ち込むことのできなかった雪也であったが、ある出会いが全てを変える。社交ダンス部……最初は食べ物に釣られて入部したけれど、クールビューティーのヒロイン・璃子の魅力もあって、次第にダンスに惹かれていく雪也。しかし学校内の部活動の統廃合から危機に陥った社交ダンス部は、実績を作るためにダンス大会に挑むことになる。

シャル・ウィ・ダンス?
と、聞くと随分前に流行った映画ではなく「ウリナリ社交ダンス部」を思い出すの僕だけではないはず。歳がバレるとか今言ったやつはどこのどいつだー!

上手い昼飯にありつける。たったそれだけの理由でやったことなどない社交ダンス部に入部した雪也。高い実績はあるものの、過去にダンスの相方=男子に振り回された経験から男子と「カップル」になって踊るのを頑なに拒否する美少女・璃子。互いが互いに苦手意識を持っていたけれど、ちょっとしたキッカケで二人は同じ目標……ダンス大会で実績を作る、優勝することを目指し、青春の汗を流す。お手本のような起承転結、題材はそう見るものではないが、物語の作りとしては新人賞らしい風呂敷を広げすぎず綺麗に話を着地させている。

この作品のツッコミどころ……あえてツッコミますけれど、部員であるイギリス人コスプレ美少女・フィオナのオタクな発言&衣装がKADOKAWA的なところですが。これは投稿作の時点で盛り込まれていたのかどうか、ちょっと気になりますね。(笑)