飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「薬屋のひとりごと」感想

薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)

〈あらすじ〉
大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き"にしない自信があったからだ。そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。

どうもこんばんは!
久しぶりのブログ更新になります。一ヶ月以上空くのはこのブログを立ち上げて初ですかね。なんだかんだで小まめに更新してたんですよ!(褒めて欲しい顔)

人攫いに遭い、後宮に売り渡された薬屋の娘・猫猫。最底辺の下働きをしながら解放されることを願う猫猫であったが、後宮内で乳児が連続死する事件が起きたことから一変する。美青年の宦官・壬氏に気に入られ、乳児連続死事件を解決したことから猫猫の評価はグングンと上がっていく。猫猫の想いとは違い、でも好奇心を捨てきれずに後宮内で巻き起こる事件に挑むミステリー作品。

中華系を舞台にしたファンタジー作品というと、少女小説をイメージする偏見があるのは僕だけでしょうか。

薬師としての知識と、持ち前の起点の良さを活かし、後宮で発生する不可思議な事件の数々を解決に導く猫猫の活躍を描いていく短編連作形式の作品だ。作中では「それほど可愛くない」と描写されているが、実は美少女の猫猫……そして隠していたけどメッチャ有能で、謎に対する好奇心からなんだかんだ首を突っ込んでいくお節介さん。それが猫猫の良いところ。そんな猫猫を見出した壬氏は色男だけど、宦官なので大事なアレがありません。猫猫との男女のアレコレはないんですねえ……(しみじみ)まあそこはそんなに重要ではないですが。

とりあえず1巻を読みましたが、巻数がそこそこ出ているのでこの先どういった事件に首を突っ込んでいくのか。結構楽しみだったりします。(ニヤリ)