飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「俺たち!! きゅぴきゅぴQピッツ!」感想

俺たち!! きゅぴきゅぴQピッツ!! (電撃文庫)

〈あらすじ〉
高校生活の中で最も重要なイベント。
それは「恋愛」。
しかし、そのうち約99%は、相手に想いを告げることなく終焉を迎えてしまう。そんな隠された恋心、告げられぬ想いを捜査し、解決に導く集団がいた。それが、恋愛警察。通称『Qピッツ』。彼ら恋愛警察の管轄(?)は、私立恋文字学園。学内で恋に悩む生徒を見つけたら『Qピッツ』の緊急出動! 恋愛刑事(生徒)たちは恋のキューピッドとなるべく、日々、目を光らせているのだ(余計なお世話)。ボス、パパイヤ刑事、ファッション刑事、バリトン刑事といった、個性豊かでハタ迷惑な『Qピッツ』メンバーは、みんなの恋を応援している! (ほっといてほしい……)
(※『Qピッツ』の恋愛刑事の中には美少女もいますが、口髭のムサ苦しい中年教師も一人いて、しかも大活躍します。どうか、ご注意のうえ、お読みください)

第22回電撃小説大賞MAGAZINE賞受賞作。
買った記憶があるのにいざ読もうと思ったら見当たらず「あれ? 気のせいだったか?」とネットで注文しかけたところで机の隙間に挟まっているのを発見しました。ふぅ……危ない。もう一冊買っちまうところだったぜ。

高校生活でほとんどの学生が想い人に告白できずに終わってしまう。そんな恋愛事情に介入し、秘めた恋心を相手に伝える手伝いをするのが恋愛警察『Qピッツ』だ。告白に失敗し見事玉砕した朝道は『Qピッツ』に勧誘され入ることになるのだが、そのボスが朝道の想い人で……。

なんといーか、もうタイトル見た時点でこれはおバカな話なんだろうなあ、とぼんやり思っていたのですが……やっぱりおバカなお話でした。これ、楽しく書いたんだろうことが想像できるくらい伸び伸びしてる作品。(※感想には個人差があります)

恋愛警察『Qピッツ』のお節介っぷり。まあ恋愛に対してモジモジしている人にはこれくらいおバカにプッシュしてくれた方が良いのかも。メンバーの中には中年のおっさん教師もいたりして、しかも他のキャラクターを押しのけて主人公の相棒的なポジションにいるのだからもう、ね。表紙のお色気美女よりもおっさんですか。(笑)

恋愛のお祭り騒ぎが好きな連中が集まっていることもあって話のテンポは常にハイテンション。おバカな展開だけど最後まで読ませ切る力は凄いなあと感心した。