飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「灰と幻想のグリムガル level.8 そして僕らは明日を待つ」感想

灰と幻想のグリムガル level.8 そして僕らは明日を待つ (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
幾多の危機を越えグリムガルへの帰還を果たしたハルヒロたち。しかし、戻ってきたとはいえ、出口の先は人間族の勢力圏から遠く離れた土地だった。偵察に出たハルヒロとユメは、幸運にもクラン「暁連隊(DAYBREAKERS)」に所属する〝颱風(タイフーン)〟ロックスたちと出会う。だが彼らはある目的のため、オークや不死族の集団と戦っており、ハルヒロたちも、更には残っていたランタとメリイ、クザクとシホルの4人も別々に行動し、戦闘に巻き込まれてしまう。ようやく戻ってきた世界でも、待っていたのは仲間と更なる出会いと戦いだった。灰が舞い、幻想を越えた先に何が待つのか、いまはまだ誰も知らない。

ダルングガルからグリムガルに還ってきたかと思えば、さらなる過酷がハルヒロたちを待ち受けていた今回のお話。

これでもかってくらい変人集団の『〝颱風〟ロックス』とオークを中心とした多種族混成独立集団『フォルガン』の争いごとに巻き込まれ、ハルヒロたちのパーティはバラバラに。ハルヒロとユメ、クザクとシホル、ランタとメリイの三つに分断されることになるのだが、それぞれの会話が好き。一対一で会話する場面の少ない組み合わせになっているのも良かったが、当の本人たちは仲間と離れて不安全開だろうが。

特にランタとメリイ組。『フォルガン』に捕まり絶体絶命の危機をランタの土下座で乗り切った……のか、これ? 『ロックス』側から見る『フォルガン』のイメージとだいぶ違うなあ。オークのジャンボはリーダーとしても人格者に思える。『フォルガン』の一味になったランタがこのあとどんな行動に出るのか。本当に裏切ったのだろうか……まあランタなりに何か考えてると思うけど。(不安顔)

あ。今回、ユメの好感度はかなり上がったなあ。純粋にいろんなことを考えてる子だわ。(笑)