飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「六花の勇者 archive1」感想

六花の勇者 archive1 (ダッシュエックス文庫)

〈あらすじ〉
救うために選ばれた六花の勇者たち。高い戦闘力や特殊能力を有す者、聖者として修練を重ねていた者など、その優秀さはお墨付きなのだが、クセ者揃いの彼らが六花の勇者になる前の「日常」は平穏無事とはほど遠く……。ハンスの謎めいた殺し屋稼業、万天神殿でのモーラやチャモたちの日常、ナッシェタニアに裏で恋人を作るよう画策されるゴルドフの青春、凶魔として生きるフレミーの家族への想い、少年時代のアドレットの夢――など、彼らの本心や素顔には意外な一面があり…? そして、誰もが祈りを捧げる一輪の聖者とは一体!? 伝説に挑み、謎と戦う「以前」を描く珠玉の短編集!

短編集……だと……!?
続きが読みたいぞお! と叫びならがらも一気に読みました。クッ、面白いじゃねえか!(恍惚)

と、いうことで六花の勇者それぞれにスポットを当てて為人を掘り起こす短編集となっております。本編でも十分すぎるほどキャラクターの掘り起こししてるけどね。いやいや、これはこれで素晴らしい内容でした。

ハンス。
本編ではある意味主人公よりも主人公な彼。ただ何を考えているか、一番掴みにくくこの短編を読んでも「やっぱりハンスは何を考えているか分からない」ことが分かったという。

モーラ。
厳しいけれど優しいモーラ姐。暗いお話なのかと思ったらまさかの……モーラさんも乙女ということですよ、ハハハッ!(目のハイライトなし)

ロロニア。
ロロニアさんおいたわしや。いや、ロロニアの顔について、作者側からフォローがほぼないのは可哀想。終始可哀想なキャラクター、それがロロニアなのです。妄想乙。

チャモ。
分かっちゃいるけど我儘な子だな。厄介者だけど強いだけに厄介払いはできずさらに厄介払いなお子様になってる。親も親で親バカなんだろうなあ。モーラに嫌われたくない気持ちがこそばゆい感じ。

ゴルドフ。
今回の短編集で一番楽しく読めたのがゴルドフ回でした。ゴルドフ可愛いすぎるだろ。姫様への想いに苦悩する姿はナッシェタニアの行動見てると不憫でならないが。しかしこいつ、動く萌えキャラだな、ほんと。

フレミー。
家族に大切にされるフレミー。彼女の幸せはそこにあった……過去形。六番の愛は偽りではないのが救いかな。フレミー、生きて。

アドレッド。
本編が本編なので、この地上最強さんの回を読むのが一番辛い。う〜ん、どうしてこうなった。ある意味酷い話なんだが。

あー! 早く続きが読みたい!