飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「処刑タロット」感想

処刑タロット (電撃文庫)

〈あらすじ〉
「僕はゲームの天才を探していました」
クリア率98%のVR脱出ゲームを、ただひとり“真のバッドエンド”で迎えた高校生の鳴海恭平。その腕前をゲームの製作者である片桐渚に見込まれた鳴海は、死のリスクがあるという裏の脱出ゲーム「サドンデス」に招待される。
鳴海はある人物を探し続けていた――デスゲームに身を晒し続ける“死にたがり”のクラスメイト・梨々花。しかしゲームの中で再会を果たした彼女は、「処刑タロット」と呼ばれる禍々しいカードの呪いに囚われていた! 梨々花を救うためには、危険なゲームをクリアし、すべての「処刑タロット」を集めるしかない。だが、そのゲームには、他にも様々な事情でカードを手にした少女たちが参加していて……!?

土橋作品、最近読んでないなあ……と思って最後のページにある著作一覧を見たら結構読んでいた。ちょっと驚いた。僕、なかなかやるじゃないですか。(自画自賛?)

土橋さんといったら植田亮さんとのコンビという印象が強いので表紙を見て購入を決定。あらすじを読むと、「土橋さんといったらこれでしょ!」なデスゲームを題材とした作品でした。土橋作品主人公はクールなのかアホの子なのか分からなくなる不思議な創造をするよね。この作品の主人公・鳴海もちょいちょい意味分からない言動してて性格を読みきれねえ。(笑)

デスゲームといってもひとつのゲームを掘る下げていくのではなく、いくつものゲームを渡り歩いていく感じ。なのでゲームが移るごとに内容を覚えないといけないのが結構しんどい。ひとつのゲームに没頭させてくれた方が楽しかったかな。あと真のヒロイン(?)渚が可愛くて辛かった。ほんと報われてほしいキャラです。