飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIII」感想

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXIII (電撃文庫)

〈あらすじ〉
ポルミニュエとの結婚が決まり、テトジリチ家とユルグス家の間で起こった悶着に頭を抱えるマシュー。長きにわたった治療が終わり、兵として復帰するハロ。父や兄と共に、新たに心を奪い立たせるトルウェイ。准将という地位に困惑しきりのサザルーフ。独特のやり方でトリスナイ宰相との距離を縮めるヴァッキェ。帝国国民議会を開き、新たな政治を打ち立てようとする女帝シャミーユ。そして、そんな彼ら彼女らを温かく見守りながら、カトヴァーナ帝国を正しい未来へと導くために、いよいよ動き出すイクタ。キオカ共和国との決戦を前にした静かな日々は、まもなく終わりを迎える―。

「嵐の前の静けさ」というのか。表紙のイクタ、シャミーユ、ハロの穏やかな顔が印象的だ。最終局面に向けて歩んで行く物語は、登場人物それぞれの「今」を映し出していく。

開幕、マシューとポルミの結婚話ですか。いや、この二人は作品一のカップルではあったけど作中でゴールまで行くとは。しかし政治の話も平行して起きているので、なかなか難しいなあ、と。マシューのかあちゃんは逞しいですな。そのほかハロやトルウェイ、ジャンといったメインキャラを始め、結構な人数をクローズアップしてる。中でもミルバキエとトリスナイの絡みは面白かった。

そして最後はサザルーフの復讐話。なんというかまあサザフーフの悔やむ気持ちも分かるけど。サフィーダの最期が最期だから。次が最終巻、いやこれ締まるのかなあ。(苦笑)