飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない」感想

灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
ある義勇兵が深い傷を負い、山中で一人その人生の終焉を迎えつつあった。
死に間際、彼は思い出す。元いた世界の残滓を。そして、疑問を抱く。
――この“グリムガル”という世界とはなんなのか? と。
一方、千の峡谷(サウザンバレー)を抜けオルタナを目指し東へ進んでいたハルヒロたちは、道中の森で、巨大な猿のようなモンスター・グォレラたちの襲撃を受けていた。レッドバックというリーダーに率いられたグォレラの群れに苦戦を強いられる。辛うじて追撃を振り払い、逃げ込んだのはオークの出来損ないが隠れ住む村だった……。

不可思議なジェシーの登場によって、少しだけ「グリムガル」と、この世界にやってきた人たちの背景が描かれていく。まあなんというか、毎巻毎巻そうだけど忙しい展開だよねえ。生きることに必死で、生きるために戦い続けている。

なので、最後の展開には「えっ?」と思うとともに、口絵イラストのメリイはフラグだったと。でも驚いたものの悲観的にならないのはジェシーという存在がいたから。ああ、やっぱそうなるよね、というラストだったので希望が持てます。好きなキャラだからそのままフェードアウトは勘弁です!