飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない」感想

継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない (角川スニーカー文庫)

〈あらすじ〉
ある中学校である男女が恋人となり、イチャイチャして、些細なことですれ違い、ときめくことより苛立つことのほうが多くなって…卒業を機に別れた。そして高校入学を目前に二人は―伊理戸水斗と綾井結女は、思いがけない形で再会する。「僕が兄に決まってるだろ」「私が姉に決まってるでしょ?」親の再婚相手の連れ子が、別れたばかりの元恋人だった!?両親に気を遣った元カップルは、『異性と意識したら負け』という“きょうだいルール”を取り決めるが―お風呂上がりの遭遇に、二人っきりの登下校…あの頃の思い出と一つ屋根の下という状況から、どうしてもお互いを意識してしまい!?

中学生時代にカノジョどころか女の子とお喋りするのも恐れ多い青春を過ごした大多数のラノベ読みの皆様、こんにちは。みんなの同胞・管理人のてりりんです⭐︎(偏見まみれ)

ここ最近、ラブコメ作品をいくつか読んだのだけど正直なところ一番良い「ラブコメ」だった。この作者さん、ラブコメを描く才能があってラブコメがどういうものか分かっている感じがして好き。望んだ展開に進んでくれるある種の安心感がある。

1週間ほど前にすれ違いから別れた元カノ・元カレ。親の再婚で義兄妹(義姉弟)になるという羨ましいのか面倒なのか体験者以外分かりようのない状況に。気まずい雰囲気がありながらも、互いに互いをしっかり意識していて、どっちが義兄・義姉なのかのマウント合戦を取りつつ、なんだかんだでイチャつく、まあ良ラブコメでした。

主人公たちの周囲を固めるそれぞれの変な友人たち良い味を出していて、二人の関係を面白く突っついていくのも良い。この元恋人同士は今も想い合っているのがヒシヒシと伝わってきてほんと楽しいわ(笑)