飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?6 天魔の夢」感想

なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?6 天魔の夢 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
「真の世界を取り戻す」決意をした少年カイは、各種族の英雄や精鋭たちと出会う中で、この世界を改変した黒幕へと近づく。機鋼種の強敵・マザーDを激戦の末に破った後、カイが手に入れたレコーダーには、預言者シドを名乗る男の声が残されていた。シドから語られる黒幕の真相とは―。一方、六元鏡光、ヴァネッサ、ラースイーエら三英雄たちが、三種族の思惑が入り乱れる中で衝突を始める。そして、預言神の加護を受けたこの世界の“二人のシド”アーカインとテレジアは三英雄を強襲する機会を伺う。今、この世界は「誰の記憶にもない」局面に突入する―!

異種族の美少女たちで形成されるカイハーレムを見て、当初抱いていた敵の姿とはかけ離れてきた。その想いはカイだけではなく、一部の人間たちにも伝播していた。そしてカイは知る、本当に戦うべき相手とは誰なのか。

まあ預言神たちは印象通りだったと。三体が集まりそれぞれが力を発揮することで四種族を封印できる、これがシドが行ったことだけど。友好的な異種族が封印され、ひいては五種族が共存する世界線の存在であるリンネが消えてしまい……望んでいた人類の世界平和とは言われればそうなのだが、府に落ちないよねえ。

エンディングのその先の物語。世界を無理矢理上書きしたことで発生し始めた歪み。それを正すためにカイは新たな力を手に入れ再び戦いに挑む。寧ろここからが本番。早くレーレーン復活させろ!!