飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 1」感想

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 1 (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
将来を嘱望されていたAランク冒険者の青年カイゼル。 しかし、彼はとある事情で拾った3人の娘を育てるために冒険者を引退し、田舎で静かに暮らしていた。 時が経ち、王都に旅立ったエルザ・アンナ・メリルの3人娘たちは、剣聖・ギルドマスター・賢者と称されるほどの成長を果たす。 そんな彼女たちに王都へ招かれたカイゼルは、再び一緒に生活することに。昔のように平和な暮らしを――と思いきや、父親が大好きすぎる娘たちは超積極的! そのアプローチはとどまることを知らず、お風呂に入ってきたり、媚薬を作り始めたりで――!? 父親を慕う可愛い娘たちと贈る最強父娘ファンタジー、開幕!

Twitterのタイムラインで見かけて試し読みし、買うことに決めました。宣伝ツイートの罠に見事ハマるラノベ読みの図。

娘って可愛いんですかね?
残念ながら我が家には♂が2体しかいないので娘の可愛さを知る機会はなさそうです。ただ将来大きくなった時がある意味大変そうなので、息子たちで良かったような気もします。まあまだ先の話ですが。

正直読み始める前はカイゼルの冒険者時代や子供たちの幼少期の話が長いのかなあ、と思っていたけど、適度な感じでサクッと消化して本題に突入していったのはテンポ良くて読みやすかった。ファザコンの娘たちはそれぞれ最高の剣士、ギルドマスター、魔法使いに成長して、まあそんな彼女らを育て上げたカイゼル自身も超人的な腕前の冒険者で、今もなお腕が衰えていない恐ろしい人。でも気持ち良いくらい良いやつなんですよ。

話題の転換も早くてポンポンと次の話に移っていくのも個人的には好印象。実に読みやすい。またヒロインが十数年実際に育てた娘なので親父に恋愛感情なく純に彼女らを想っているのが、ほんわかするわ。娘らはそうでもなさそうだけど。そんなアットホームなファンタジーではあるけれど、最後に不穏な話題もあり、さてこの家族はこの後どうなっていくのか。三人娘はどういった存在になるのか、私、気になります。