飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場」感想

僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 (ガガガ文庫 あ 11-20)

〈あらすじ〉
あるところに、世界最強クラスと称される三人の女傑がおりました。 しかしそんな三人にも手に入らないモノがありました。 それは――男。 しかしあるとき、そんな彼女らに天啓が舞い降ります。
「好みの男がいないなら、自分で育てりゃいいじゃない!」
そして三人はとある事件をきっかけに、クロスという才能の欠片もない少年に目をとめることになったのです。その世界に数人しか存在しないと言われるS級冒険者。 《龍神族》の《崩壊級万能戦士》――リオーネ・バーンエッジ 《ハイエルフ》の《災害級魔導師》――リュドミラ・ヘィルストーム《最上位吸血族》の《終末級邪法聖職者》――テロメア・クレイブラッドの三人はクロスを最強の男に仕立てあげ、そして自分の伴侶にしようと目論みます。 でも、クロスはひとり。 三人は三者三様にクロスを育成しながら、ひそかに抜け駆けをすることを目論んでいるのです。 でもクロスはそんなことも知らず、次第に力をつけていく日々に喜んでいるのでした……。 これは、最弱の少年が最強の師匠たちと共に最強へと駆け上がっていく物語。 そして、最強女師匠たちのお婿さん育成計画のお話――。

久しぶりに赤城さんの作品を読んだのですが、正直またヘンタイさんが出てくるのかと思っていたら違って驚いた。でもキチンとしたファンタジーやってたのでこれはこれでありですね。

電子書籍で購入したため、帯のことを知らなかったのだけれども、「ダンまち」の作者さんのコメントが載っていたのね。いや、そこからコメント貰ったらもう変な意味のツッコミができない(笑)影響受けたとあとがきに書いちゃうんかい、と思わずツッコミ入れた。

冒険者の才能なし、の烙印を押されたへっぽこ主人公(ショタ)を立派な男に育て上げて、ゆくゆくは自分の恋人にしようと企む三人のS級冒険者の美女(お姉さん)たち。最初はおねショタを期待して読んでいた(欲望がストレート)のだけれども、逆境を跳ね返そうと努力するショタくんことクロス少年を応援している自分がいました。クロス少年の成長速度がサクサク進んだのはストレスなくて読みやすくて良かったなあ。

この成長速度だとそのうちお姉さんたちを追い抜くのでは。まあそれが目的なんだけど、そうしたらそうしたでお姉さんたちで揉めそう。ただクロス少年の本名は勇者様(♀)なんだなあ。