飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

飼い犬にかまれ続けて
勝手気ままにライトノベルの感想を書きます

「獅子は働かず 聖女は赤く あいつ、真昼間から寝ておる」感想


「自己犠牲に気持ちよく浸って…。自分が不幸になって他人が助かれば気持ちいいとか、どんな被虐思考なんです? バカか!」

だめだこの主人公、早く何とかしないと…!
異世界ファンタジーの主人公がニートという設定は珍しいのかな。主人公ユリウスは単に『無職』なのではなく、あーだこーだと言い訳して労働から逃れ、妹のような背格好のサロメに養ってもらっているのに毎日ゴロゴロしながら食っちゃ飲んで寝てを繰り返す姿は、どう見ても骨の髄までニートです。
自意識過剰暴走少女であるアンナの思い込みと持ち前の行動力が序盤から大爆発。突き進むアンナが、ニートのユリウスと彼を養うサロメのやり取りを目撃し、読者もユリウスのダメっぷりを痛感する。
ユリウスとサロメの思わせ振りな会話に対する説明が、物語終盤までほとんどないので「この二人は何者?」とモヤモヤした思いはあるものの、アンナの性格がとにかく猪突猛進で飽きさせない。
物語全編を通し伏線を披露する構成なので今後の展開に期待したい。