飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「フルメタル・パニック! アナザー1」感想

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肩を震わせ、ゼイゼイと喘ぐアデリーナ。白い顔からは完全に血の気が引き、まるでロウ人形のような顔色になっている。
「今、ヤツを、止められるのは、私だけだ」
「なら――」
息を止めた達也は――
「なら、俺がやる」
決定的な一言を、口にした。

『フルメタル・パニック!』と10年付き合い、そして完結を迎えた者として、完結から僅か数ヶ月で発表された外伝作、更にはそれを書くのが賀東さんではなく別の作家ということで反感を覚えたものですが、発売日が迫るにつれて次々公表されていく設定や、四季童子さんのイラストに我慢できずに購入。そして一気に読みました。
面白かった。予想を良い意味で裏切り、素晴らしいスタートを切った『フルメタル・パニック! アナザー』

あの陣代高校に通う主人公・市之瀬達也は土建屋社長の息子であることから土木作業用のPS(パワー・スレイブ)の扱いに長けていた。達也がPSを使い土木現場を手伝っていた際、二機のAS(アーム・スレイブ)同士の戦闘に巻き込まれ、その内のASオペレータである怪我を負ったアデリーナに代わり、ASに初搭乗し敵と挑む、というところから物語の幕が上がる。
熱い心を持つ達也が、妹を助けるため初めてASに乗り込む戦み、敵に勝利してしまう流れが王道で「この展開を待っていた!」僕の胸が高鳴ったこと高鳴ったこと。

この勝利がキッカケになり、アデリーナの所属する民間軍事会社『D.O.M.S.』(ダーナ・オシー・ミリタリー・サービス)に入社することになるのだが、その社長がメリッサ・マオというのがもうフルメタファンの心を狙いすぎだと思います!
純粋な傭兵業ではなく仮想的として軍に訓練をつけるのが仕事である『D.O.M.S.』で、新人と言うことで訓練所にてアデリーナに扱かれる達也ではあるものの、訓練用の正装とマオの悪ふざけを素直に受け取ったアデリーナのブルマ姿を拝めるのはハッピーすぎる。また兄を心配するあまり駆けつけた妹の由加里の兄愛や、毒舌ロリッ娘スナイパーであるクララなどのヒロインに囲まれて1巻から達也の環境が羨ましい状態に。
この時代のASの知識に関してもAS大好きっ娘であるアデリーナの解説があり非常に分かりやすい。
序盤のAS戦闘に引き続き、終盤の訓練所での模擬戦闘もまた周囲に達也の才能を知らしめる良い展開。単なる新人でしかなった達也が、これで傭兵たちに受け入れられる。

今後の展開を期待させる話の構成。上手いと思う。
また作品の各所に小ネタ大ネタが含まれていて、小野Dが教師として登場(妻子持ち。小野D絶対に許さない)したり、クララの両親があの人たち(くっついたり離れたりでバツ3は想定内)だったりと、原作フルメタファンはニヤニヤが止まらない。
そして最後にまさかの「主役ASの名前を決める」読者応募企画が…!

しかしあれですね、感想の最後に言わせて欲しいのは、

俺たちの新しい天使は黒髪ロリッ娘天才スナイパー・クララちゃんで決まり!

と、言うことです。