飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「女子モテな妹と受難な俺 3」感想

女子モテな妹と受難な俺 3 (ガガガ文庫)

女子モテな妹と受難な俺 3 (ガガガ文庫)

「妹を好きじゃない兄または姉なんて、いないですぅ。ソースは、うちのお姉ちゃんですぅ」

女子にモテモテの妹を百合っ娘たちの毒牙から守るために奮闘する兄貴の物語も3巻に突入。
揺るぎない夏緑クオリティは僕達をこんなにも癒してくれる。相変わらずのお話作りでした。

期末テストの合宿と称して、明日太の家(というよりも今日子の家、と言った方がこの場合正しいか)にやってきた小麦。見た目は天然系美少女の小麦だが、中身は腹黒策士の彼女が同じ屋根の下で今日子のことを狙う。という今回のお話。

百合百合しい展開になるのかと思いきや、妹を小麦から守るために行動する明日太との同居ラブコメ定番イベントが幾つも発生し小麦のフラグが立ち始める。帯では「百合」と謳っているが中身は男女のラブコメモノです、本当にありがとうございます。とはいっても、今日子と小麦が一緒にお風呂に入りキャッキャウフフするシーンもあるのでご安心を!(なんの擁護なの…)
徐々に今日子から明日太へと興味を移す小麦とは違い、ツンドラ黒髪美少女の凜世は完全にオチてますね。明日太は凜世のことを未だ百合っ娘だと思っているので彼女の小麦への嫉妬を今日子とのモノと勘違いしているが。更に小麦の姉あざみに対抗意識を燃やして精一杯背伸びする凜世かわいいよ凜世。

何だかんだで煩悩に押し込まれる明日太が元百合っ娘たちの毒牙にかかる日も近い?
しかし小麦と凜世の可愛さが目立ったためか、今日子の影がやや薄かった、ような。