「Tとパンツとイイ話」感想
- 作者: 本村大志,前田理想
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2011/10/22
- メディア: 文庫
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なんでこんなにバカな話なのに最後には「イイハナシダナー」と思ってしまうのだろうか。悔しい!
朝目覚めたら後頭部に抱き枕が融合してしまった主人公の陽太。正面からだと『T』の文字に見えるほど一体化した頭と抱き枕を切り離すため、その原因を作った異能を持ったぬいぐるみのコンを追いかけることから物語が始まる。そんな中で他にも様々な異能が出て来てそのおかしな用途に思わず笑ってしまうのだが、それ以上に陽太に胸を触らせたりパンツを見せたりするのを一切躊躇わないヒロイン光里や、自分の心に何処までもバカ正直な親友の影時などのキャラクターたちの掛け合いが面白い。特に良かったと思うのは、多くの物語で不遇な立場になる『幼なじみ』の光里がキチンとヒロインとして扱われていること。これが一番イイ話だった…。
ところで今回は各話の題材に対応するよう『Tとパンツとイイ話』となっていたが、続刊が出るとしたらタイトルはどうなるのだろうか。