飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「クロス×レガリア 吸血姫の護りかた」感想

クロス×レガリア  吸血姫の護りかた (角川スニーカー文庫)

クロス×レガリア 吸血姫の護りかた (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 三田誠,ゆーげん
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/02/29
  • メディア: 文庫
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三田誠×ゆーげんが織りなす期待の新作。
スニーカー文庫が力を入れるだけある保証された面白さ!

千円でボディーガードを請け負う高校生・戌見馳郎はある日不思議な少女ナタを拾い、追われる身の彼女を護ることになる。それから一週間後、謎の襲撃者たちによって機械仕掛けの服を着て戦う馳郎は敗北しかけるが、ナタの力により逆に護られてしまう。超人的な力を見せるナタの正体は鬼仙と呼ばれる吸血鬼。その中でも『鬼仙を人に戻す』特殊な力を持つナタ。強大な力と特別な能力を持って産み出されたナタは、かつて鬼仙同士の争いが起きた際に導入された兵器。そして争いが終わった後に封印されていたナタは蘇り逃亡したことで、同じ鬼仙である蓮花たちに追われているのであった。兵器であるナタを問答無用で操る『七鍵勅書』を持つ追ってたちから、馳郎はナタを護りきることができるのか…!

面白い。まだまだ物語の序章でしかない今回の話だけで十分すぎるほど面白かった。
ナタを護る。そのために動き続け、最後まで足掻き、今まで背負おうとしなかった力と向き合い、そして突破する馳郎という主人公が僕は好きです。ナタもまた馳郎という男を最後まで信頼していた。一目惚れ同士の熱い繋がり。どこまでも王道な結びつきを見せる主人公とヒロインが魅力だ。
物語全体に張り巡らされた伏線。馳郎の語る言葉には「大したことではない」と思わせる何かがあるために、何気ない台詞の中にとんでもない秘密が隠されていたりする。正直なところ、最後に馳郎が手に入れた力は反則だと思うんですよ。でもこの無茶苦茶なところもまた良い。馳郎の武器である機械仕掛けの服とAI『カエアン』の組み合わせはちょっと他では見ないものだったので僕は新鮮だったなあ。

本当に物語は始まったばかり。顔見せ程度ながら強烈な個性を持った馳郎の義妹リコの活躍や、今回前半は敵であったものの共闘関係を結んだ蓮花がどう関わってくるか。そして遺産を相続した馳郎にどんな運命が立ち塞がるのか。イベント盛り沢山だ!