飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「妹ホーム 2」感想

妹(マイ)ホーム〈2〉 (電撃文庫)

妹(マイ)ホーム〈2〉 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
再び戻ってきた妹との平和な日常をかみしめる佑。
だが、幸せボケのせいか遅刻しそうになった佑に、登校中に衝突をかますというお約束をした少女がひとり。背は小学生並だが、正義感と気の強さは人一倍の生徒会副会長、妹原愛だった。
佑の境遇を聞いて愛が放っておくわけがない。かくして、また可愛い少女につきまとわれることになった佑だが、この後大変なことに!?

地味で素朴で時々暴走するこの人の心の温かみが伝わってくる物語が僕は大好きです。
相変わらずの貧乏生活を送る相葉兄妹。少ない奨学金に喘ぐ佑に手を差し伸べたのは副会長である妹原愛。このお嬢様、ほんと天使だわ。愛の好意によって奨学金が上がり、更には短期バイトまで紹介され、不幸続きの相葉兄妹は涙を流して喜ぶ。愛としても真摯に生きる佑の人柄に惹かれての行為ではあったが…その短期バイトである学校に泊まり込んでの警備の仕事に真伊だけでなく舞衣も連れて来てしまったのが大きな勘違いを生む。確かに美少女二人で泊まり込みの仕事してる人は不幸には見えないわな(笑)
その上、物語前半登場もなく大人しかった舞衣が爆発。そういえばこういう娘でしたね。異母兄妹なら結婚できる国スウェーデン!トゥルーエンドを果たせるスウェーデン!舞衣なんて前向きな…恐ろしい娘!
そんな舞衣の暴走話を聞かされた愛の身にもなれば、彼女が意地悪くなるのは仕方ないことで、その後のトラブルも結果的には佑のラッキースケベで終わってる。ん?何処に不幸な人間がいるんだ?
が、そんな中で兄妹以上の関係を結べる可能性を示される真伊は、このまま思い悩んでしまいそうだが。真伊と舞衣。どうしてこの幼馴染はこんなにも物事の考え方が違うんだ…。
大きく脱線していた気がするが当初の目的は達成出来たので真伊の笑顔を見られるのかな。