飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「シュガーシスター1/2 2」感想

シュガーシスター1/2(2) (電撃文庫)

シュガーシスター1/2(2) (電撃文庫)

〈あらすじ〉
クラ達の家の居候・ロリータ少女ユツキの口から明かされる衝撃の事実!
「わたしは生まれたときから朔良様に嫁ぐと決まっているのですっ」まさかの許嫁登場で、弟ラブなブラコン姉・ヒメとの間にクラを巡る三角関係が勃発!
そんな中、クラとヒメは自宅近くの神社の境内で“消える死体”を目撃する。
そこから二人は再び彼岸の存在との戦いに巻き込まれていくことに。双子姉弟の絆を描く、ヒロイックアクション第2弾!

姉弟の強い絆。ヒメとサクラの繋がりが、一組の兄妹の魂を救うお話。
前回では後半からの登場になり、それほど掘り下げられることなく終わったゴスロリ少女ユツキにスポットが当たる。
ヒメに千夏といった『姉キャラ』が跋扈する中、唯一の『妹キャラ』として活躍するユツキ。しっかり者のように見えて実はそうでもないユツキの行動が可愛らしいのだが、反してサクラの許嫁を名乗る彼女を警戒するお姉様たちが何やら不穏というか、おっかないのですが(笑)
そんな中、『業界人』が起こしたと思われる事件が発生。その事件にユツキの実兄である穂崇が関わっていることもあり、真相を知ったユツキが『比売守家』から責任を負わされ、敬愛する兄と対立することになる。この手の事件に関わって欲しくない千夏と亡き母の想いを振り切って、サクラの熱い想いが命のやり取りをする兄妹の間に割って入ることになれば、姉であるヒメも黙って見ていない。敵だった蒼の協力をあり、何とか解決するに至ったが、新たな謎も提示される。『比売守家』と対立する『連合』に深く関わる木継家。今まで不可思議な存在として浮いていた千夏がぐっと物語に寄ってきたな。
蒼の復帰、ユツキが転校してきたりと楽しそうな学園生活が再開しそうだ。三巻が待ち遠しい。