飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「獅子は働かず 聖女は赤く 3 あいつはもう一人でも大丈夫じゃ」感想

〈あらすじ〉
中央教会に追われる反逆者《裏切りの獅子》ユリウスと《竜の魔女》サロメ。
彼らと共に、アンナの旅は続く。
その途中で救った魔女の姉妹を匿うため、彼らは魔女の隠れ里《茨の城》を目指していた。
そこに中央教会の刺客《獅子の牙》が襲いかかる。
《大空の貴公子》フェルディナンドに翻弄されるユリウス。
さらにユリウスを想うコルネリアは、共に死のうとユリウスを抱きしめながら、谷底へと身を投げる。
散り散りになる一行。
そんな中、アンナに秘められた謎が明らかに…!?
竜と鋼と魔女のファンタジー、時々コメディ第三弾登場!!

お師様の可愛さが留まることを知らない!
そんなラブリーなサロメを含め、物語の核心に迫る秘密が次々明かされる3巻。特にアンナに関しては二段構えの驚きの事実が公開される。
『茨の城』を目指すユリウス一行に襲いかかるのは前回ユリウスに敗れたコルネリアと『獅子の牙』時代の兄貴分のフェル。無敵の力を持ちながら終始間が抜けて油断しているフェルは正直「こいつ何しにきたんだ…」と思わざるおえないが、コルネリアはユリウスに対して覚悟を持って挑みかかる。すれ違うユリウスとコルネリアの想いが痛々しく心を打つ。もっとコルネリアは前から素直になるべきだったんだ…。
ユリウスがサロメに戦って欲しくない理由。不死の身体…化物と思われるに違いない呪われた身体を人前に晒したくないサロメの気持ちを汲んでのことだった。
死を感じながらも戦う者たちを囮にして、暗躍するヴァルターの目的は『赤い聖女』の妹であり、帝国皇族唯一の正統な血族であるアンナを祭り上げること。
かつて愛した人との約束…妹を守って欲しい。その呪縛から解き放たれ、アンナという女性をただただ護りたいユリウスは彼女の心を救うことができるのか?早く続きを読ませてくれー!!