飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「OP-TICKET GAME」感想

OP-TICKET GAME (電撃文庫)

〈あらすじ〉
願いが叶うチケットがあるという。
それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。
そのチケットを手にすることができるのは男子に限られ、そして願いを叶えるのは同級生の女の子だという。
その名は──おっぱいチケット。
……伝説は本当に存在する。
「裏切らない、おっぱいは裏切らない」
「失敗して灰色の生活を送るのは嫌だ」
「出し抜こうと動いている人間がいる」
──揉むか揉まれるか。《夢と希望》、そして《絶望》が表裏一体となった伝説のゲームが幕を開ける!

土橋!やりやがった…やりやがったなあああああああああ!!!男の純情を踏み躙ったんだぁあああああ!!!
はい。面白かったです(笑)
あらすじも読まず、表紙の儚げな女の子の姿だけを見て、今回はどんな悲惨なゲームになるんだ…と思っていたら。とんでもねえ詐欺にあった訳です。いや、ある意味悲惨なゲームではあったんだけどね!

おっぱい。
それは青春を生きる男にとって、夢のような存在。ああ揉みたい…でも揉めない。そう諦めていた彼等の前に「おっぱいを揉めるチケットを巡るゲーム」が現れたとしたら、取るべき選択はひとつしかない。

傍若無人な振る舞いで恐れられる生徒会長がもたらした「おっぱいチケット」が、男子高校生たちを見事に翻弄する。憧れのあの娘のおっぱいを揉める魔法のチケット。喉から手が出るほど欲しいチケットを集めるため、バカ騒ぎしながら心理ゲームからスカート捲り、女の子を利用しての軍人将棋まで行うのだから、男の子という生き物は愚かである。しかし男の子の読者諸君は「こいつらほんとバカだ…」と思いながらも、目が血走る彼等の行動を否定できるモノがいるだろうか?いや、いない。いたとしたら、そいつはムッツリスケベだ!もっと自分に正直になれ!

最初は秘密裏に行われていた「おっぱいチケット」を巡る戦いが、次第に当の揉まれる側である女子高生たちを巻き込んで展開するようになる辺りから、土橋真二郎のマジックが発動する。そう「おっぱいチケット」なる『魔法のチケット』は存在しないのである。女の子は見ているのだ。男の子の熱いハートを。心揺れ動かしながら!
おっぱいは単なるものではない。
パンツを捲っても羞恥心がなければ意味がない。あ、これは関係なかった。

女の子のおっぱいではなく、心を揉む…じゃなくて掴むため。男の子諸君よ。戦え!戦うのじゃー!!