飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「進撃の巨人 ※ネタバレあり」感想

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)

〈あらすじ〉
巨人がすべてを支配する世界。
巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。
だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。

本当は書くつもりはなかったのだけれども、ネタバレが深刻なダメージを与える物語であるため、Twitter等で気軽に感想を書き込まないのよねえ。流石に言いたいことはあるので、こちらでやることにしました。

とはいっても、『ライトノベル感想サイト』を覗いたらまさか漫画のネタバレに遭ってしまったのでは目覚めが悪いので、とりあえず前置きを入れて、エントリ名を弄りました。


はい、ここから先ネタバレ全開で話します。


話題なってたので読みました。(現時点で10巻まで)
いや、まあ遅すぎるくらいなんですけどね。アニメ放送してから原作ラノベを買うパターンがほぼない僕だけど、それ以外に関しては恐ろしいほどアンテナ低いです。人気が出そうなラノベはだいたい持ってるからなー。マンガとか読んでるヒマないわー(棒読み)

ここで改めて『あらすじ』を書く必要はないでしょう。ガンガン内容の話します。

そもそも買おうと思ったのが『ダーク・ファンタジー』だったから。ライトノベルでいうと電撃文庫の『ブラック・ブレット』が世界観としては一番近いかな。『進撃の巨人』が好きで、未読の方には是非とも手にとって頂きたい作品。
「絶大な力を持つ人外に世界を支配され、人類は蹂躙される。そんな無慈悲な世界の中で、必死になって生きる者たちの姿を描く作品」に強く心惹かれる。つまり性格がだいぶ悪い。

ちっぽけな存在の人間が、巨人と戦う術として生み出した『立体機動装置』を見た瞬間、「ス、スラッシュハーケン!!?」と思ったものだけど、これが対巨人戦に対して名前の通り人間と巨人との戦いに立体感を出し、非常に死に物狂いで人が動き回る臨場感も産んでくれる。あとどうでもいいけど「対巨人戦」という言葉の野球感パネェ。セットの武器、カッター刃のように使い捨てる剣も胸が熱くなるな。替刃あれだけ持ってると動けなくなりそうなのだけど。

エレンとミカサとアルミンの関係。絆に関しては繰り返し描写されているし、命を賭しても守り抜きたい親友同士であるのは分かるが、エレンに対する依存が過ぎるミカサは結構な頻度でイレギュラーな行動を起こしている。それが危ういものであったり、また日常の場面では彼女の可愛らしさに繋がり、人間らしい感情を見せないミカサの魅力を読者に見せてくれるのだが、しかし怖いものはある。エレンが鈍感で本当に良かった。話が進行するにつれてアルミンの『頭脳』が活躍する場が増えてくる。エレンとミカサの信頼を勝ち取っているアルミンの知性への疑問符は、綺麗にサッパリ取り除かれている。ある意味、エレンよりも主人公らしい。

巨人に関する謎のほとんどが明らかになっていないこともあって、物語上、鍵になるのが『エレンの同期組キャラクターたち』たちであろう。繰り返して読めば読むほど、彼等の中に構築されて行く信頼関係が強いものに成長しているからが分かるだけに、この物語最大の仕掛け…『巨人の中から操る人間』の存在が大きな意味を持ってくる。しかし「巨人の中の人間」も命の危機に瀕したり、心理描写の中で仲間を思いやっていたりするので、面白い展開を優先してのことなのかとも思うのだけど、やはり読み返すとちゃんと伏線は張ってあるんだよねなあ。『信頼関係の矛盾』に関しては「巨人の中の人間」たちが何を目的にしているか分からないと、この矛盾に感じている気持ちは解消されない。謎の披露の仕方によっては読者が拍子抜けしてしまうこともあるので、知るのがちょっと怖かったりもする。

最初は名前と性格くらいしか分からなかったキャラクターたちに、色を付けて意味をお持たせるのが非常に上手いから、この衝撃的な展開、違う見方をすれば『超展開』に痺れてその先を読みたくなってしまう。読者は衝撃的な展開に中毒を起こしている。とりあえず登場回数は微妙だが奇妙な存在感はあるコニーが生き残ってくれることを信じている。