飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

飼い犬にかまれ続けて
勝手気ままにライトノベルの感想を書きます

「棺姫のチャイカVII」感想

棺姫のチャイカVII (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
大海の底に眠るという噂の遺体を求め航路を進むトールたちは、紅チャイカと再会する。互いに遺体を探す“チャイカ”同士で一触即発……と思いきや、白と紅の双方を狙い、正体不明の亜人兵たちが襲いかかってきた!?

ここにきてアニメ化決定ですか。嬉しいですが、何かもっと前から決まっていたような感覚に襲われます。時期的には少し先になるけれど、『アウトブレイク・カンパニー』もアニメになり、アニメ化する人は飛ぶ鳥を落とす勢いでアニメ化するんだなあ、と。
アニメの話題をここまでにして内容の方へ行きましょう。

『チャイカ』とは一体なんなのか?
蒼のチャイカが遺した言葉が胸に突き刺さり、わだかまりの解けないチャイカ。時を同じくしてジレット隊のヴィヴィもまた、『チャイカ』の謎の一端となり、その容貌を大きく変える。ますます『チャイカ』の謎が深まる中、海の底に眠るガス皇帝の遺体を求めて船に乗り込むチャイカを待っていたのは、紅のチャイカ一行と、『チャイカ』を狙う亜人の襲撃者たち。棄獣の中でドラグーンに並ぶ力と知能を持つクラーケンを引き連れて現れた亜人たちは、紅のチャイカを攫い、船を沈める暴挙に出る。命辛々脱出したチャイカたちは、ガス帝国の遺産が隠された…多数の亜人と棄獣が跋扈する孤島へと誘われる。

『チャイカ』と『ガズ皇帝』に纏わる謎の一部を覗き見ることのできる今回の話。
「過去」を振り切り、「未来」を見据える意志を固めたトールと入れ替わるように、自分の目的を見失い戸惑い始めるチャイカの姿が描き出される。単純にガズ皇帝の遺体を集めることが良いことなのか…『チャイカ』は創り出され、自分の行動は何者かに仕組まれたことなのでは?

疑問と不安は尽きない。生きることに積極的になれない、とまではいかないものの、生きる目的をごっそりと奪われて。そこにいたのはかつてのトールに似た姿。だからこそ、トールはチャイカの…そして生きる目的を見失った者の気持ちが理解できる。

遺体を求めて進めば進むほど謎は溢れ出てくる。ガズ皇帝はどんな「未来」を見ていたのか。それが今のところ全く分からない。分からないことだらけの状況下で、チャイカたちは、生きる意味を模索していく。その先にどんな謎の答えが待ち受けているのか…恐れることなく突き進んで欲しい。