飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「聖黒の龍と火薬の儀式<パウダーキス> 」感想

聖黒の龍と火薬の儀式<パウダーキス> (MF文庫J)

〈あらすじ〉
精霊に呪われ龍化に蝕まれる魔法使いの朝霧圭は、解呪の手掛かりを求め、魂を宿して異能を放つ"アンティーク"を回収するハンターとしてアジア各地を駆けていた。学園都市に戻った圭はある日、常に人の姿を保つ特異なアンティークである金髪の少女ヴィクトリアと同棲することになる。圭の龍化は、ヴィクトリアから定期的にマギを吸われることで抑止された。その方法は……キス!? そして同時に、手段を選ばないコレクターたちから狙われ続けるレア・アンティークのヴィクトリアを守るため、圭の命がけの戦いがはじまる――! 魔法×銃のファイア・アクション開幕!

やはり金髪ヒロインは可愛い(確信)
でも黒髪ヒロインも捨てがたいな、と思わせてくれる魅力的な二人のヒロインが大活躍するこの作品。『竜王女は天に舞う』完結から音沙汰がなかったため心配にもなりましたが、こうして新作を読めることとなり非常に嬉しい。

異能の力の宿し、人の姿を取ることもできる『アンティーク』を回収する圭。とある事情によって精霊…龍の呪いを受け、絶大な力を見せる魔法を行使するたびに身体を蝕まれることとなった圭は、不意をつかれ誘拐されてしまう。が、誘拐は圭の姉メイによるものだった。連れてこられた先で圭が対面した金髪美少女のヴィクトリアは、圭の「嫁」を自称しキスを強引に迫ってくる。姉曰く、ヴィクトリアは圭の呪いを解く鍵を担う『アンティーク』だというのだが……。

龍の呪いを受けたことで化物のような力を使うことができるものの、その代償として身体を蝕まれ、孤独の中を生きている…というのだが、幼馴染にして『アンティーク』ハンターとしての雇い主であるクールな美少女・燈子の存在もあり、そう悪い日々を送っている訳ではない。そこに加わるのが金髪美少女の『アンティーク』であるヴィクトリアだ。圭をオーナーに定め、魔力を供給して貰うことで人の姿を取ることのできるヴィクトリアは、魔力を供給する手段=キスを、表情を揺らすことなく求めまくるのだから羨ましい。しかしそこで素直に応じてしまうと、物語の半分が終わってしまうので「イヤよイヤよ」と逃げ回る圭は口ではあーだこーだ悪態付きながらも純情なところもある。

幼馴染として圭を慕う燈子と、猪突猛進のヴィクトリアに板挟みにされた絶望浮かぶ圭の表情も見もの。犬猿の仲…というよりも燈子が一方的にヴィクトリアを嫌っているのだが、そこに圭への「愛情」があるからこその想い。ヴィクトリアは圭を想っているのか…単に魔力を供給する存在としてしか見ていないのか。ヴィクトリアの心情の変化も、この物語の見所。

また重要な鍵を握るヴィクトリアを巡るハンター同士のバトルも熱い。自分と同じ境遇の者と戦うことになった圭の運命は……ヴィクトリアは圭を想い、彼の手助けを出来るのか。盛り場満載のこの物語は実に面白い!