「僕は友達が少ない CONNECT」感想
- 作者: 平坂読,ブリキ
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: 文庫
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〈あらすじ〉
三日月夜空は、十年前に離ればなれになった親友との物語を再び始めるために動き出そうとしていた/高山ケイトは、妹の幸せを喜びながらも寂しさを覚えていた/天才少女志熊理科は、その能力ゆえの孤独を抱えていた/孤高の男子高校生柏崎天馬は、自分に付きまとってくる同級生に戸惑っていた/柏崎家の新しい家令ステラは、お嬢様に対して複雑な想いを抱いていた/そして羽瀬川小鷹が主人公になった時、その裏では……。『はがない』待望の最新刊!小鷹以外の人物達によって綴られる、一つの奇跡へと続いていく、煌めく奇跡達の軌跡――“繋がりの物語(CONNECT)”登場!!
小鷹以外の視点で見る『僕は友達が少ない』
コメディ要素は控え目。隣人部メンバーとそれに関わる人たちの物語はしんみりとする。
物語の補足だけじゃなく、サブタイトル通り繋ぐ物語でもあるため、ナンバリングされてはいないけれど重要な巻。
キャラクターたちがどんな想いを抱きながら全ての中心である小鷹に関わっているか。そしてそれだけの影響を与え続けているか。小鷹が無視しようとも、ケツをまくって逃げようとも、彼女たちの好意は膨らみ続ける。
穏やかでいられる時間は終わった。これからはひたすら終わりまで走り続ける時間。ということで小鷹の仮病難聴はここまで。
あとステラさんが愛おしい。