飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ニーナとうさぎと魔法の戦車 7」感想

ニーナとうさぎと魔法の戦車 7 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

ニーナとうさぎと魔法の戦車 7 (ニーナとうさぎと魔法の戦車シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

〈あらすじ〉
収穫祭を楽しむニーナとアリスの前に現れた瑠璃色の髪の少女の名はシルヴィア。
かつてドロシーが殺したという、アーケシア帝国の女王・ソフィアの娘だった。
彼女はドロシーに罪を自覚するように告げて去り、その翌日、ドロシーはキキを伴って姿をくらました。
ドロシーたちを連れ戻すために真実を知りたいと願うニーナを、サクラは前ラビッツ砲手にしてドロシーの戦友・フィーネの元へと導く。
一方、隊を離れ、お家再興の一助とするべく旧帝国貴族の集会に出席していたエルザとクーとも連絡が途絶えてしまう。
ばらばらになってしまったラビッツに解散の危機が迫る…!!

ようやくラビッツの柱であるドロシー&キキ大人組のお話ですか。
戦争を…「人殺し」を経験し、復讐者に狙われるドロシーの過去が明らかになる。

血に染まった過去からやってきた復讐者に応じて、ラビッツから離れたドロシーとキキ。時を同じくしてエルザーとクーも隊にいなかったため、残されたニーナとアリスは途方に暮れる。
が、ニーナがドロシーたちを連れ戻すために旅立つ決意を固められたのはアリスのおかげなんだよなあ。ニーナひとりでは旅なんてとても出来なかったけれど、二人でなら大丈夫だ。このカップルは最高ですな。
ドロシー探しの道中はこれまで出会った人を思い返したり会ったりしたりと自分でも忘れているキャラクターがいて思い出すのに苦労した。しかしカレンたちが出てきた時は「お前ら…一発キャラじゃなかったんだ…」と変な驚き方しました。これまでラビッツが積み重ねてきた善意へのお返しと言ってもいいと思う。カレン等の協力もあって、ドロシーを追いかけながら彼女の過去を知って行く。ドロシーが起こした「人殺し」は、彼女が何かに迫られて起こしたこと。そう信じさせるのはこれまでのドロシーの行いだろう。予想通り、彼女の「人殺し」には理由があった…だからとはいえ、復讐者が復讐を止めることはない。振り下ろされた黒い怒りがドロシーに突き刺さり…いや、本当に死んでしまったのかドロシー…。
そんなことはないと信じて続きを待つ。そういえばニーナで引っ張る流れはこれが初めてか。