飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア (GA文庫)

〈あらすじ〉
【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。最強と名高い女剣士は今日も仲間達と共に、『ダンジョン』を突き進む。様々な謎と脅威が襲いかかる深層域50階層で、【剣姫】が風を呼び、迷宮の闇へと一閃を刻む!
 そして訪れる、少年との運命の出会い──「あの……大丈夫、ですか?」
 オラリオの地で、少女と少年の物語が鮮烈に交差する!
 これは、もう一つの眷属の物語、──【剣姫の神聖譚】──

アイズかわいいよアイズ。
アイズ視点…『ロキ・ファミリア』側の視点で描く『ダンまち外伝』は、イラスレーターをヤスダスズヒトさんから、はいむらきよたかさんにチェンジ。これにどんな意図があるのか分からないけど、はいむらきよたかさんのイラストも好きだから、これは二倍美味しい。

この外伝を読んで大きく変わるのは、『剣姫』と仰々しく呼ばれるアイズという女性の本質の一端を垣間見ることによって、彼女に対するある種の誤解が溶けること、だろう。冷徹なイメージのあるアイズだけど、女性らしい一面もあり、人並みに悩んで…そして恋もする。ベルくんが惹かれるのも分かる魅力的な女性だ。

しかし『ロキ・ファミリア』側からダンジョン攻略を見てしまうと、ベルくんたちが「まだまだ」なにが良く伝わる。早くロキ陣営のいる場所まで追いついて欲しいと思うくらい。

あとどうにも一番最初、ベルくんへの風当たりが強かったからロキ陣営に良い印象を持ってなかったのだけど、これを読んでちょっと好きになれたのは収穫でした。