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飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「宝石吐きのおんなのこ ~ちいさな宝石店のすこし不思議な日常~」感想

宝石吐きのおんなのこ ?ちいさな宝石店のすこし不思議な日常? (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

〈あらすじ〉
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。--『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。従業員のクリューは、どこか言動の幼い、よく笑いよく怒る、栗色の髪の女の子。一方、店主のスプートニクは、嫌みっぽく口の悪い、そのくせ外見だけは無駄に良い意地悪な青年。そんなふたりが営む宝石店では、今日も穏やかに、賑やかに時間が過ぎていく。しかし、クリューにはある不思議な体質があった…--「宝石を吐きだす」体質。それはふたりだけの秘密。この体質のせいなのか、ふたりの日常は、ゴロツキやら警察局や魔法少女やら魔女協会やら…なんだか不思議な出来事に巻き込まれていく…。宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル開演。

二日続けてぽにきゃんのラノベを読みます。ぽにきゃんって毎月3日発売なんですね……歴戦のラノベ読みたるもの、主要ラノベレーベルの発売日は覚えていないといけない。しかし毎月上旬はゆっくりラノベを読める期間だと思っていたけど、今は講談社ラノベ文庫も出るし、毎月大忙しだなあ。

リアフィット市にある小さな宝石店『スプートニク宝石店』。そこで働いている小さいけれど元気な女の子・クリューは、口の悪い店主・スプートニクと喧嘩をしながら、今日も店に切り盛りしていた。何もない……平穏な街。そんな街にある『スプートニク宝石店』にはある秘密があった。「宝石を吐き出す」という不思議な体質のクリュー。この体質を巡り、平穏なはずの街で様々な事件に巻き込まれていく。

日本最大級のノベルコンテスト「なろうコン」選出作品……らしいです。ご存知のとおり、『小説家になろう』に対するアンテナは恐ろしいほど低い僕。一応、言っておきますけど『小説家になろう』そのものに偏見はないですよ。世の中には読まなければならない本が溢れているので、手が回らないんだよねえ。はい、言い訳です。

とっても優しい物語でした。舞台はファンタジー世界。そこで宝石店を営む女の子と青年の心癒されるお話……なのですが、序盤から店主・スプートニクの口と行動が悪すぎて「こいつ、クリューの宝石を吐く体質が目当てなのでは?」と思ってしまい、優しい物語とは一体、と疑問を抱くレベルでした。まあそれも、クリューを巡り、様々な事件が起こり、それに対してスプートニクがしっかりクリューを守る行動に出ることからそんな疑念は晴れていきます。最初はスプートニクに魅力が分からなかったけど、クリューが惚れるのにはちゃんと訳があるのだなー、と何故か親心のように思いました。

様々な事件……あれ、穏やかな日常とは一体……未解決事件がないとは言ってるけど犯罪発生率が低いとは言っていない!
しかし何かしら事件が起きないと物語は楽しくありません。ド派手な展開はなく、スプートニクがクリューを守るために奔走します。物語の流れの起伏はそれほど大きくないので、これは好き苦手が出そうな物語だなあ、とは感じた。僕も苦手な話ではあるけど、それでも最後までしっかり読めたのは場面場面をしっかり描いていたキチンとした文章の力だと思う。ハマった人は大好きになるだろう。謎めいたスプートニクという青年の本質については、今後明らかになるのかな。