飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね?」感想

家族なら、いっしょに住んでも問題ないよね? (GA文庫)

〈あらすじ〉
「そこ、部屋を裸とか下着で歩かないっ!先輩を誘惑しないでっ!」
天涯孤独となった高校生、黒川真は、なぜか4姉妹と住むことに――。 小説家の長女、「きみは生理的にOK」と、クールな高校生の次女、元気いっぱいで、真になついてくる小学生の四女、そして――。
「あ、あのっ!あ、あたし……、黒川先輩のことが……好きです」
「君にはふさわしくないよ。俺は」
中学の卒業式に告白をお断りした後輩が三女だった!? 真面目で堅物な後輩、姫芽は同居に対してツンツン。真の方も一緒に住むことに気まずさを感じる(ですよねー)。 誘惑の多い同居生活と過去の恋。甘く、もどかしい青春ラブコメ開幕!

本作を注文してから作者が高木幸一さんだと知りまして、いやー久しぶりに高木さんの作品読むなあと思っていたら新作そのものが5年振りという。そんなに期間が空きましたか。時が経つのはあっという間だし、毎月これだけラノベが発売していると買い手に名前を覚え続けて貰うのも大変だなあ、と。

僕、この手の「行先のなくなった主人公が女性ばかりの家にお世話になる」系のお話、好物なんですよね。購入のキッカケもあらすじ。本作は天涯孤独になった高校一年生・黒川真は遠縁に当たる四姉妹(美少女)のお宅に家事手伝いとして世話になる。しかしそのお家の三女は中学卒業時、真に告白し断った後輩・姫芽だったという、なんという気まずさ。

まあお約束のように最初は姉妹たちとギスギス距離もあったのだけど、真の誠実な人となりが分かるにつれ、本当の家族の一員として迎えられていくアットホーム青春劇。ただその「家族」の形が兄弟姉妹としてなのか、恋人からやがて夫になるような「家族」のことなのか。本当の家族になるなら後者がいいよね。先輩・後輩の関係にある姫芽に焦点が当たる中で、他のヒロインが遅れを取るというか噛ませ犬感が出てしまうけど、個人的にはクールな次女・波月が好みです。

物語なのであまり心配しても仕方がないのだけど、真のお給金が四姉妹の亡くなった両親の遺産から出ているの、結構な金額払ってるから財政事情が気になる。(汗)