飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア9」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア9 (GA文庫)

〈あらすじ〉
王国軍出兵。
ベートの活躍によりアマゾネス狩りの事件を収束させたのも束の間、都市外からの侵略者の迎撃に乗り出す【ロキ・ファミリア】。強過ぎる冒険者達によって万の軍勢が蹴散らされていく中、ひょんなことから発せられた少女の問いが、リヴェリアの記憶の扉を叩く。
「昔のアイズさんの話、聞かせて頂けないでしょうか?」
それは、当時『人形姫』と謳われていた少女の秘話。追憶の欠片はハイエルフの想いを過去に飛ばし、一方で竜信仰の村に辿り着いた少女もまた在りし日の情景を追想する――。
これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚】──

ラキア王国などなどが登場すると、「外の世界ってあったんだなあ」と思い出します。高レベルの冒険者に無双されるのを見ると、今度は某コーエー的ゲームを連想してしまう。

今回はアイズ回。いや、ある意味においては毎回アイズ回ではあるのだけど。「ソード・オラトリア」はアイズが主人公だし。そう、主人公といえば僕個人としてはレフィーヤの視線が主人公っぽいといえばぽい感じではある。強くも弱くもない、未熟で発展途上にいるレフィーヤの視点の方が色んなことが新しく移る。ベテラン勢は強すぎて粛々ととてつもないことに対応することが多いから、本編との差異にモニョモニョとした思いがでる。

アイズ回といっても回想なので、幼女アイズと母親役リヴェリアの交流が良い良い。この二人って絆深いんやなあ。(妙な関心)あっ、ベートとレナの絡み、もっと書いていいですよ。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア8」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア8 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「言っただろ、雑魚は足手纏いだってな」
ベート・ローガ。
【ロキ・ファミリア】の中でも過度なほど実力主義を謳う一匹狼。人造迷宮(クノッソス)撤退を受けて死者にさえ嘲笑を向ける彼は派閥から孤立するが……
「いたぁー! ベート・ローガ! 」
突如アマゾネスの少女レナから猛烈な求愛(アプローチ)により、なし崩し的に同居生活が始まってしまう! 戸惑うベートだったが、彼女との交流が『牙』にまつわる記憶を喚起させ、己の過去と向き合うことになる。一方、その裏で静かに暗躍する死神の眷族達。仲間を奪った凶刃が今、再びベートのもとに迫ろうとしていた――。
これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

ソード・オラトリア」本編もある中でコッチもガンガン発売されていくから与えられるまま流れるように読んでいるけど、この8巻が一番面白かった。本編との交錯や裏側よりも特定のキャラをクローズアップして単巻でストーリーを作って行った方が楽しめそうだ。

表紙を見ていただければ分かる通りのベート回。本編1巻の時点から既にデカイ顔して登場しているので、「ロキ・ファミリア」の中でかなり目立つ存在だった。とはいえチラホラとスポットがあ当たっていただけだったので、まあこういう回があって非常に興味深かった。

ムカつく奴=ベート。でも実は根は良い奴なんでしょ……と思っていたら本当にそうだったね、ということが分かるお話です。今回のヒロインであるアマゾネスのレナのおしかけっぷりに対するベートの反応は面白い。他者とぶつかることの多いベートだけに楽しそうにぶつかっていくレナとはお似合いなのでは。最終的にハッピーなフィナーレになって良かったかと。ベートも良かったね!

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア7 (GA文庫)

〈あらすじ〉
港街(メレン)で手がかりを得た【ロキ・ファミリア】は迷宮街『ダイダロス通り』の調査を開始する。敵の住処を突き止め、とうとう闇派閥(イヴィルス)の残党を追い詰めるアイズ達だったが――。
「人造迷宮クノッソス……始祖傑作の礎となれ」
かつてない闇の迷執が牙を剥く。呪われた血族、勇者への因縁、姿を現す最後の邪神、そして舞い戻る赤き髪の怪人(クリーチャー)。『悪』の巣窟が今、アイズ達に最大の危機をもたらす。
「さようなら、【ロキ・ファミリア】。良い悪夢(ユメ)を」
これは、もう一つの眷族の物語、──【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】──

ダンまち」シリーズとしては本のボリュームはそれほど多くはなかったけれど、中身は濃厚だったなあ。

あの「ロキ・ファミリア」が大苦戦する敵・敵・敵。これが本編の方に現れて襲いかかってきたらどうなっていたか…………ベルくんなら何とかクリアしてしまいそうで怖いけど。ベルくんといえばランクアップの話が「ロキ・ファミリア」側からも出ていて、その成長速度の異様さが良く分かるなあ、と。主人公補正とはいえ無茶苦茶過ぎるでしょ。(笑)

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12」感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか12 (GA文庫)

〈あらすじ〉
そして、少年は再び走り出す。好敵手との死闘を経て成長を遂げたベル。昇格(ランクアップ)、神会(デナトゥス)、称号。人々や神々、オラリオ中の注目を集める中、彼のもとにもたらされるのは一通の書状だった。
「強制任務(ミッション)……『遠征』?」
ベル・クラネルは『資格』を得た、更なる冒険に臨め――。ギルドより届いた指令がベルを新たな舞台へと導く。迷宮攻略のために発足される『派閥連盟』。これまで戦ってきた仲間達とともに、新たな階層、新たなモンスター、そして新たな『未知』に挑む。新章開幕、下層域『新世界』へと突入する迷宮譚十二弾! これは、少年が歩み、女神が記す、 ──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──

まだまだ続くよ〜既刊シリーズ穴埋め作業〜。ということで書いていなかった「ダンまち」シリーズに着手していきます。

ベルくん、ランクアップ!
レベル3→4に。いや、もうやってること、成し遂げていることがこのレベルの冒険者ではあり得ないので、実際のランクと噛み合ってない感が凄まじい気がする。

そしてついに強制任務が発生。新しいことを成し遂げる必要に迫られ、選んだのがダンジョンの階層を更新すること。こっちはこっちで「ソード・オラトリア」シリーズがあるせいで、「20階層以上だ!」と言われましても驚きがあまりないという。なんだか損してる気がしますが?(笑) まあ混同パーティもこれはこれで燃えるます。

しかし階層が中層だろうと妙なことに巻き込まれて強敵と合間見えることになるのは主人公補正というかなんというか。そして最後の展開は……前巻あれだけ大バトルを演じたのに本当にキャラを休ませる気がない。

「異世界釣り暮らし」感想

異世界釣り暮らし (Dノベル)

〈あらすじ〉
三度の飯より釣り好きの隼人は、釣りの帰りに暴走トラックの荷台から飛び出してきた冷凍マグロに直撃され気を失ってしまう。次に目を覚ました隼人は、釣り大会にいた。そこでは、皆が思い思いに釣りをしているのだが釣れるのは雑魚ばかり。見かねて釣りを始めると、最新ルアーもあってか、バカスカ釣れる釣り無双!!遂には、“魔アジ”まで釣り上げてしまい大騒ぎに!どうやら、この世界では魚が重宝され、中でも“魔魚”は非常に貴重で、とにかく“釣れる”者が優遇され力を持つらしい。しかし、隼人はそんなことは気にせず釣りに夢中で、魔魚さえも皆に振る舞い、村人も美女も王族の心までも射止めてしまう!!「釣れる」ことが最強とされる異世界で、釣り好き男の無双が始まる!「小説家になろう」発、異世界ファンタジー!

どうも、三上派の僕です。Amazonリンク画像を記事の一番上に貼ろうとしたらはてなキーワードに登録されていなくて画像が表示されない事態となりました。発売日に記事を上げようとするとたまに起きてはいたのですが、全盛期(?)の感覚を忘れてしまったせいで登録のやり方(更新のやり方)を完全に忘れました。辛いですね。どなたか解決してください。

カテゴリーはダッシュエックス文庫にしましたが正確にはDノベルという。文庫サイズに慣れきった軟弱な僕に果たしてこんな大きな本を保持できる握力があるのか。読むのに緊張しますねえ。

目が覚めたらそこは異世界だった。そして釣り大好きな主人公が、バッカバカと大物を釣り上げては名声を上げハーレムを拡大していく本作。「題材が釣りかよ!」とツッコミを入れる方もいるかと思うけど、釣り大好き三上さんが書いているので納得。好きなものを題材にするって素敵やん。

とはいえ釣りと聞いて実体験としては子供の時に祖父母と釣りに行き、豚草に目をやられて帰ってきた苦い思い出しかない僕にはハードルが高く感じられたが、ライトに描いているのでサクサクっと読んでいけた。帯の釣りビットってなんぞやと思ったが、そういうアイドルがいらっしゃるんですね、世界は広い。そりゃあ異世界に釣りにも行きますわなあ。(遠い目)

「りゅうおうのおしごと! 6」感想

りゅうおうのおしごと! 6 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「重度のロリコンですね。治療法は死ぬしかありません」
竜王防衛を果たし、史上最年少で九段に昇った八一。二人の弟子も女流棋士になれて順風満帆……と思いきや、新年早々問題発生!? 不眠症や変な夢に悩まされ、初詣で怪しげなおみくじを引き、初JS研では小学生全員に告白され、弟子の棋士室デビューは大失敗。おまけにあいはロリコンを殺す服を着て既成事実を作ろうと迫る。殺す気か!! そんな中、銀子は奨励会三段になるための大一番を迎えるが――新キャラも大量に登場! 熱さ急上昇で新章突入の第6巻!! 新時代の将棋の歴史は、ここから始まる。

姉弟子かわいい。めっちゃかわいい。表紙のロリ姉弟子はやゔぁいですね……まあ年齢を考えると現在の姉弟子を好きになるのも十分ロリコンですけど。(法律的な意味合い)

と、いうことで引き続き既刊の感想をば。今回は姉弟子回。奨励会三段を目指して戦う姉弟子が描かれて行くわけですが……この6巻を通して、銀子の視点を通して分かるのがレベルの違い。次元の違い。将棋星人と地球人の違い。

本当に恐ろしいところだなあ。銀子視点で読んでいて鳥肌が立ってしまった。そんなところにいて竜王にまで昇った八一はどれだけ強いんですか。「銀子は強い」と思っていたら……そんな次元の話じゃないんですよ、と。でも心が折れてしまったらそこでゲーム終了ですから。安西先生……

しかしシュウマイさん、マジでお下品なキャラだ。(笑)