「問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚」感想
問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 竜ノ湖太郎,天之有
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/29
- メディア: 文庫
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問題児シリーズはもう角川スニーカー文庫の看板作品といっても過言ではないよね。公式サイトでPV配信と短編が掲載されまさに絶好調。
ヒロインが表紙になる構図は今回も同じで、前回が飛鳥回だったように耀がメインの話になるかと思いきや、十六夜の生い立ちをメインに据えた構成になっていた。あらすじと表紙に完全に騙されちまったぜ。十六夜の人格形成に影響を与えた人物である金糸雀が実は異世界と深く関わる女性であることが判明。黒ウサギの育ての親でもある金糸雀が既に亡くなっている事実を十六夜がどう彼女に伝えるのかが気になる…。
十六夜の過去話ばかりではなく『ノーネーム』の問題児たちの中で活躍の乏しいことに悩む耀が、終盤そのコンプレックスを跳ね返す様が書かれていて良かった。表紙の猫耳ヘッドホン耀可愛いよ。黒ウサギの弄られっぷりは相変わらずで、本当に問題児たちから愛されているな。どんどん名前が売れていく『ノーネーム』のリーダーでいることに後ろめたい気持ちのあるジンも、ついにギフトを手に入れてスポットライトが当たる。ギフトの能力が隷属させたペストを使役することで、更にはメイド服着用のはどなたの趣味ですか。しかしこれでジンも役に立て、ネガティブな思考から脱出して欲しい。
最後にレティシアが攫われ、その相手である巨龍からのギフトゲームの条件がかつてないほど厳しいもので、うん、これは緊張感ある。
激闘になる4巻で問題児たち大暴れに期待。