飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「六人のお嬢様戦争をオレだけが攻略できる」感想

六人のお嬢様戦争をオレだけが攻略できる (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
華凰学園に通う成績も体格も普通の高校二年生の俺・桐村雪人。そんな俺のところに、なぜかお嬢様ソサエティー「六麗」の一人である茜このはから「六麗の仲を元に戻してほしい」と頼まれる。しかも交換条件として落第寸前の妹メグの家庭教師をしてくれるらしい。その条件を聞いた俺は「六麗」の関係修復と妹の成績向上を同時成立させる方法を考えつくのだが、「あいつの話はするな」「それ以上私に近づかないで」と話を聞いてもらえない状態に頭を抱えてしまい……。雪人は「六麗」崩壊と妹の落第を阻止できるのか!? 六人六色のクセになるかわいい恋愛コメディ!

ファミ通文庫を読んだのどんだけ振りなのか。更に言うと築地さんの作品という。作家とレーベル両方に懐かしさすら覚えたので、久しぶりに買って読んでみました。

これはラブコメ、なのか。ちょっとそう感じるには難しい感覚を味わった。仲違いしているらしい、特殊な生徒達を集めた生徒会=「六麗」、その仲を修復するために奮闘をする主人公が六人の美少女たちを次々攻略していくお話で、これだけ聞くと立派なラブコメ……なのですが、妙に内容が固くなってしまっているのは、ちょっとしたミステリ要素というか、「何故みんなが仲違いするようになったのか?」を追いかけて、ラブコメ展開に水を刺してしまったように思える。そっちに時間を割いたのもあって、ヒロインたちの魅力アピールが不足してしまっていたのは残念かなあ。築地さんの手堅い文章は読みやすくて好きなんだけど。

「異世界、襲来 01 プロジェクト・リバース」感想

異世界、襲来 01 プロジェクト・リバース (MF文庫J)

〈あらすじ〉
突如、現代社会に現れたポータルから、異世界文明は人類への侵攻を開始。ドラゴンが飛来し、大魔術師が襲撃する世界へと変貌した。中学生の一之瀬ユウは国家プロジェクトの幼年従事者として、国防軍所轄のナノテクノロジー研究所に徴用される。彼は運命の導きにより、かつて国防の要であった人型戦闘機械『アスラフレーム三号』の継承者として選ばれる。それは『着装者三号』の愛称で親しまれ、日本に平和をもたらす救世主としてグッズ化、映像化もされるなど、社会現象になるほどの人気だった。大人も子供も憧れた彼はまさしく、ヒーローだった――。丈月城×しらびによる、ヒーローVS異世界の革命的戦記、ここに開戦!

皆さん、こんにちは。PS4最期の大作と言われている「ラスト・オブ・アス パート2」をおっかなびっくり進めているてりりんでございます。ああいう文明が崩壊した世界が大好きではありますが、私があの状況に置かれたら絶望して拳銃を口に咥えてしまいそうです。さようなら、世界。

では感想に。Twitterでの宣伝を見ていると、結構な売り出し方をしているし、物語の風呂敷も大きそう。イラストはしらびさんで、力も入っている。なので買いました。

読み始めての印象は世界観がゴチャゴチャしているというか……まあファンタジーなモンスターたちが地球を侵略しているのだからゴチャゴチャもするか、と思い直して進めていました。ただ最後まで読みにくさはあったなあ。でも同時にそのゴチャゴチャと詰め込まれた設定の面白さも感じられた。個人的には主人公が纏うフレームの設定関係は厨二病の心を熱くする。キャラクター周りではユウに対するアインの求愛とアリヤへの牽制が楽しい。

続けて2巻発売ということで、正直そこまで読まないと感想も定まらない感じ。なんせ終盤でスタートしたところあるからねえ。

「Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 1」感想

Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 1 (オーバーラップ文庫)

〈あらすじ〉
将来を嘱望されていたAランク冒険者の青年カイゼル。 しかし、彼はとある事情で拾った3人の娘を育てるために冒険者を引退し、田舎で静かに暮らしていた。 時が経ち、王都に旅立ったエルザ・アンナ・メリルの3人娘たちは、剣聖・ギルドマスター・賢者と称されるほどの成長を果たす。 そんな彼女たちに王都へ招かれたカイゼルは、再び一緒に生活することに。昔のように平和な暮らしを――と思いきや、父親が大好きすぎる娘たちは超積極的! そのアプローチはとどまることを知らず、お風呂に入ってきたり、媚薬を作り始めたりで――!? 父親を慕う可愛い娘たちと贈る最強父娘ファンタジー、開幕!

Twitterのタイムラインで見かけて試し読みし、買うことに決めました。宣伝ツイートの罠に見事ハマるラノベ読みの図。

娘って可愛いんですかね?
残念ながら我が家には♂が2体しかいないので娘の可愛さを知る機会はなさそうです。ただ将来大きくなった時がある意味大変そうなので、息子たちで良かったような気もします。まあまだ先の話ですが。

正直読み始める前はカイゼルの冒険者時代や子供たちの幼少期の話が長いのかなあ、と思っていたけど、適度な感じでサクッと消化して本題に突入していったのはテンポ良くて読みやすかった。ファザコンの娘たちはそれぞれ最高の剣士、ギルドマスター、魔法使いに成長して、まあそんな彼女らを育て上げたカイゼル自身も超人的な腕前の冒険者で、今もなお腕が衰えていない恐ろしい人。でも気持ち良いくらい良いやつなんですよ。

話題の転換も早くてポンポンと次の話に移っていくのも個人的には好印象。実に読みやすい。またヒロインが十数年実際に育てた娘なので親父に恋愛感情なく純に彼女らを想っているのが、ほんわかするわ。娘らはそうでもなさそうだけど。そんなアットホームなファンタジーではあるけれど、最後に不穏な話題もあり、さてこの家族はこの後どうなっていくのか。三人娘はどういった存在になるのか、私、気になります。

「姉をさがすなら姉のなか 年上お姉さん×4との甘々アパート生活はじめます」感想

姉をさがすなら姉のなか 年上お姉さん×4との甘々アパート生活はじめます (ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
アパートの誰かが、初恋のエッチなお姉ちゃん!? 高校進学を機に、『かりん荘』というアパートで一人暮らしをすることになった僕・晋藤要。 そんなかりん荘はムチムチお姉さん4人が住んでいる、姉専の僕にとってまるで天国のようなアパートで――!?
「毎日お世話してあげるからね?」
ソシャゲ廃課金勢清楚大家お姉さん――紅林鈴音
「好きにさせちゃった責任は取って欲しいかも……」
サバサバユーチューバーギャルお姉さん――冴木一夏
『目の前のおっぱいを楽しむべき』
芋ジャージ小説家お姉さん――一色いなほ
「一緒にゲームをやりましょう?」
FPSガチ勢先生お姉さん――後川香奈葉
お姉さんに甘やかされまくる夢のような毎日。
だが、そんなかりん荘生活の初日、僕の郵便受けに一通の手紙が届く。
『久しぶり、大きくなったね』
これは、僕を姉専にしてくれた、初恋の《お姉ちゃん》からの手紙―― もしかして――かりん荘のお姉さんの誰かが《お姉ちゃん》!? お姉さんに甘やかされながら《お姉ちゃん》をさがせ、 姉姉甘々ラブコメディ!

お姉ちゃんヒロインが台頭してきた(俺調べ)ラノベ業界の今日この頃、皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 私はお姉ちゃんが好きです。そしてお姉ちゃんのために存在するショタくんも大好きです。(支離滅裂)

親の都合で引越し先となったアパートには4人の年上の女性……お姉ちゃんたちが住んでいて、幼い容貌の主人公・要くんが彼女らに強烈な好意を向けられてイチャイチャする、そんなアットホームな内容です。アットホームとは一体。それはともかく、高校一年生には見えない幼い顔立ち・身長の要くんには、本当の幼き日に好きになった、初恋のお姉ちゃんがいて、そのお姉ちゃんがアパートに住む素敵(変態と読む)なお姉ちゃんの誰かではないかと疑います。そんなちょっとしたミステリー要素(?)も含んだラブコメ

お姉ちゃんの属性がちょっと癖が強すぎる(無口だけどメールだとやたら喋るお姉ちゃんだったり、陽気なユーチューバーだったり)気がしたのだけど、主人公の担任の教師もまたヒロインお姉ちゃんの一人だったのは良かった。素直に良かったと思う。時に真面目に、時に甘々に接する彼女がイチオシです。あとまあ強いていうならショタ押しするなら主人公ももう少し歳が下でも良かったかな。高校生だと擬似ショタに思えて仕方ない(厳しい顔)

読み終えて思ったのはお姉ちゃんたち、未成年(犯罪)に対して性的すぎるぞ、ということです。それが良いんだろうけど。

「俺の女友達が最高に可愛い。2」感想

俺の女友達が最高に可愛い。2 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「お前、俺のこと好きだったの!?」
中村カイ、16歳。人生で初めて女の子から告白され、しかも相手は美少女――仲良くしていたバイトの後輩、アニメ大好き布袋琴吹さん! 青天の霹靂とも言えるこの事態にカイの頭は大混乱。琴吹は嫌いではないが「友達として好き」と「異性として好き」の境目はどこにある!? 一方、琴吹は果敢な猛アタックで「でしたら、まずはお試しデートで」と、絶妙な提案を持ちかける。豆腐メンタルなはずの後輩の、懸命かつ健気なアピールをカイも無下にはできず、お試し交際してみることに。 そして始まる、人生初ガチデート。 でもその場をジュンに見つかり――!? ピュアフレンドラブコメ第2弾!!

どうでも良い話といえばそうなのだけど、ゲームやアニメなどのタイトルを伏せ字にしたり微妙に変えて表現されるよりも直球の方が違和感なくて読みやすいなあ。権利上問題なければ変に変えない方が個人的には好みです。

それはともかく。感想です。美少女オタ友を増やしていくこの作品。今回はバイトの後輩ちゃん・琴吹さんですが、ストレートな恋心を投げ込んできて、ジュンに嫉妬メラメラなお話。対するジュンは琴吹さんに萌えて仲良くなろうとするのだけど、それがジュンの本心なのかちょっと疑いました。カイと琴吹の関係には嫉妬しないのか。何だかそれがちょっと怖かった。ガチでカイは友達扱いなのかね。

後半はGAコスプレ合戦と化したけど、ちょっと身内ネタ感出てたので読んでて反応に困る。しかも結構長い。ヒロインもとい女友達増やすならジュンとの関係を掘り下げていった方が読んでて楽しいかなあ。

「天才王子の赤字国家再生術7〜そうだ、売国しよう〜」感想

天才王子の赤字国家再生術7~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)

〈あらすじ〉
ディメトリオ皇子とその家臣達は、会議の場で困惑していた。
(どうしてこいつがいるのだろう)
会議に参加しているナトラ王国王太子ウェインも思っていた。
(どうして俺がここにいるんだろう)
三皇子のいがみ合いで長らく膠着状態が続いてきた帝国の後継者争い。だが、長兄ディメトリオが戴冠式を強行するため兵を挙げたことで、状況は大きく動き始める。 ロウェルミナ皇女から協力要請を受けたウェインは帝国に向かうが、なぜか一番勝ち目が無さそうなディメトリオ派閥に参加する羽目に!?
「だが、最後に笑うのはこの俺だ」
謀略と戦乱が渦巻く第七巻!

売国シリーズ、おもしれえええ!!
今回も読み始めたか時を忘れて読み耽っておりました。最高に面白いし、キャラクター全員個性が強くて好き。敵陣営も含めて好きだわ。

第一皇子ディメトリオが戴冠式を決行、から始まった帝国内の皇帝争奪戦。ロウェルミナの策略によって一番勝ち目のないディメトリオ陣営の味方をすることになったウェインがどうやってポンコツ皇子を担いで行くのか。圧倒的不利の中、ウェインのいつもの「ひっくり返し」に痺れました。

最初はウェインを警戒していたディメトリオが、危機的状況から彼に助言を求めた辺りからポンコツ皇子を応援し始めている自分がいた。メチャクチャ嫌なやつなのに、実は純粋な彼のことを知れば知るほど悪意を持てなくなっていく。本質的には悪いやつじゃないんだよね、ただ能力がなかっただけなんです。(酷い)

ディメトリオを排除するための第二皇子・第三皇子の策略を逆に利用しての一発逆転。ロワが言っていた通り、泥舟に乗ってもしっかり乗りこなしてしまう力。どんな逆境も味方につける頭脳。ウェインを知る内乱に参加してた者はずっと彼を警戒していたのに、それでもやり込められてしまう。そういう意味ではロウェルミナもなかなかだが。最後、ディメトリオにある種の仕返しをされたのは面白かった。場の収め方としてはディメトリオの対応は凄かったな。憑物が落ちた感じ。

騒動に乗じてロウェルミナが女帝になることを宣言して、皇帝争奪戦は終盤に向かいそう。それと話は変わるけど、フラーニャはこのまま成長させる感じで良いんですかね。なんか不穏な感じがします。(汗)