飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「精霊使いの剣舞8 決戦前夜」感想

精霊使いの剣舞8 決戦前夜 (MF文庫J)

精霊使いの剣舞8 決戦前夜 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
無事に決勝進出を決めた〈チーム・スカーレット〉。
カミトはクレアと劇場に行ったり、リンスレット手作りの朝食を食べたり、レオノーラと水着デートをしたりと、決戦前の休息を楽しんでいた。
一方で、少しずつほころびを見せはじめる〈精霊剣舞祭〉のシステムと、動き出す紅蓮の仮面の少女――レン・アッシュベル。
そして、カミトの前に現れた学院長グレイワースはこう告げた……。
「――カミト、おまえに最後の絶剣技を託す」ひとときの日常の中で振り返る、輝いた懐かしき出会いの日々。それは決して戻れない、けれどきっと忘れない、今へと続く過去の地図。やがて訪れる灼熱の前の、一瞬のやわらかな風にも似た――。
エレメンタル・ファンタジー第8弾!

サブタイトル通り、決戦前夜の穏やかな時間を描く今回のお話。
可愛いヒロインたちに囲まれて過ごすカミトさんは絶対に許さない。しかしこの後に待ち受けている死闘を思えばカミトたちには一息入れていただきたいところ。昔話に焦点を当て、クレアとリンスレットの幼少期の交流、そしてグレイワースと出会いその運命を変えたカミトを知ることができる。特にレン・アッシュベルが『美少女』であったと納得せざる追えない姿を拝めたのは眼福だった。
昨日の敵は今日の友。『チーム・スカーレット』に敗れたチームが応援に駆けつけてくる…ばかりか、メインヒロイン戦争に殴り込みをかけてくる猛者まで。レオノーラ活躍しすぎです。
グレイワースから最後の技を伝授されたカミトは、決戦に向けて大きな力を得る。しかしその直後、グレイワースに異変が起きる。穏やかな時間が一変し、カミトは師を失い果たして平常心のまま決戦に挑めるのか。