飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「魔王が家賃を払ってくれない 4」感想

魔王が家賃を払ってくれない 4 (ガガガ文庫)

魔王が家賃を払ってくれない 4 (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
≪暗黒地平≫の大魔王陛下から届いた極秘文書。
そこには、魔王アーザ十四世のお見合い話が!?
お相手は、さる次元を支配している超次元大富豪のボンボン……これってつまり俗に言う、超次元政略結婚!?
「マンガやアニメでは、こういう時ジャマしに行くと決まっている」マンガ脳の参謀長にそそのかされたヨシツネは、この見合いの席をぶっ壊すべく立ち上がる!
参謀長とともに魔王の故郷へと足を踏み入れたヨシツネだったが、そこは人類の想像を遥かに超えた世界だった……いろんな意味で。
大冒険が始まる「魔賃」シリーズ第4弾!

魔王アーザがお見合いだと!?
そんなことは読者である俺が許さんぞぉ!

と、いうことで別次元を支配している御曹司とのお見合を阻止するため、参謀長に唆されて魔界へ行くヨシツネ。
いつも通りというか何というか。道中ボケまくる参謀長に、ツッコミを入れるヨシツネの姿はテンプレ化して新鮮味の欠片もないわー。
それは魔界に着いても同じであったが、ついに姿を表したアーザの両親は姿形はともかく意外とまともだなあ。父親の方はお約束の親バカですが(笑)

そして始まるお見合い。お相手のミー皇子はまさかの「ふたなり」な上に、冒頭のヨシツネのフラグの相手という超展開。仕舞いにはアーザとミー皇子はヨシツネを巡って戦うことに。もう当初の目的をいろいろ失ってる気がするが、あまり心配にならないのがこの作品の良いところ。

結局はアーザ側に軍配があがるのだが、しかし当初の設定をすっかり忘れた結果、戻ってくるとミー皇子たちが地球を侵略していた。魔王たちも出来なかったことをあっさりと…さてヨシツネたちはミー皇子から地球を救うことが出来るでしょうか。