飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 6.25」感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。第1巻 (初回限定版)(渡 航書き下ろし文庫小説152P・サントラCD同梱) [Blu-ray]

〈あらすじ〉
文化祭も終わり、奉仕部にいつもの日々が戻ってきた。最近、部に導入されたパソコンによるお悩み相談では、どこで告知されたのか意外にぽつぽつと相談事が舞い込んできている。そんな中送られてきた一通の投稿をきっかけに奉仕部が動き出す。あの相模南を体育祭実行委員長に担ぎ出そうというのだが……。TVシリーズで書き下ろされた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない」(脚本:渡航)のサイドストーリーを原作者自らがノベライズする第1弾!

アニメも大好評のまま無事完結!…していると思います。何しろこのブログ記事は最終話放送直前に書いてますからね!
そうです。このブログはアニメの感想事業から早期撤退したのです。なのでアニメについてはそれ専門のサイト様にお任せします。

僕はライトノベルの感想を書く!

アニメBlu-ray第1巻が某超大手ネット通販サイトから届き、早速見ようと包装をバリバリ破いて中を覗いて見たら…出てきちゃいました6.25巻。初回特典情報をチェックしないことに定評のある僕はこれにビックリ。アニメ1話をサクッと見終わった後にどっぷり浸かるように6.25巻を読みました。『ガガガ文庫』にカテゴリしたのはご愛嬌ですよ。

何というか、本家ガガガ文庫よりもハッスルしているように見えるのは気のせいですかね(笑)渡さんらしいテンションで送る八幡の地の分がとても軽快で、もう笑わずにはいられないのですが。八幡が何のパロネタ使ってるのか分かってしまうのが何故か辛い。面白半分で相談メールを送ってくる連中をバッサバッサと斬り裂く中で、陽乃との関係が少しは縮まったように思える雪乃の雰囲気は決して悪いものではない。

失敗を許さない国、日本。
いや、これはあんまり関係なかった。
諸々の事情を抱え、全てを解消するために文化祭実行委員長として「失敗」した相模に、汚名返上のチャンスを与えようと動き出す奉仕部。が、予想通りというか期待通り、失敗から何も学んでない相模さん流石です。まあ前回、失敗するにしても成長のしようがある過程が一切ないのだから、学んでないのは当たり前だった。

今回は大変な対外イベントではなく、対内イベント。こいつでも後ろから支えれば何とかなるだろう、と。
相模と違い、奉仕部は失敗から学んでいる。もう雪乃ひとりにはさせない。八幡は独りにしておいても問題ないな。しかし負担の少ない対内イベント…体育祭は、文化祭とは違うそれぞれの『立場』を浮き彫りにして、実行委員長に牙を突き立てる。

人間誰しも利益のない負担を背負い込みたくなどない。この場合の利益は、金銭での利益を言っている訳ではない。例えば今回のように、雪乃を支えるために結衣が立ち上がった。勿論、その反対もあり得ることだろう。それは貸し借りではない、人格のぶつかり合いがあって、苦難を乗り越えて、手に入れた人間関係だ。何物にも変え難い宝だ。

それが相模にはない。だから負担と人間関係を天秤に掛けられて、しかも負ける。他人は無償で奉仕などしないことを、彼女は分かっていない。前回はただ利害も何も生まない関係だったからこそ、偶然によって慰められたに過ぎない。仮に相模が文化祭実行委員長をやり通していたら、こんな結果を突きつけられることはなかったに違いない。全ては、お前の、行いの、せい。そんな相模を、奉仕部はどう支え切る?

と、ここで6.25巻は「なかがき」に入る…ん?6.25?もしかしてこれ、6.5と6.75があったりするの??……まあ僕はアニメBlu-ray全巻買うから問題ないんだけどねっ!!!